国歌の包囲網
2016年 02月 25日
まず筆者は、「卒業式や入学式で国家を斉唱しない国立大学が意外に多いことを本紙20日の時報面が報じていた。文部科学省の調べでは、全86校の国立大学中、2013年度の卒業式で国家を斉唱したのは13校。単純計算で15%である。」と切り出した。
つづけて筆者は、「一方、小中高高校の国歌斉唱率はほぼ100%である。文部省が「国旗及び国家に関する適切な指導」の周知徹底を図ってきた結果だろう。ただ謳わせろというだけではない。「式次第に(国歌斉唱)と記載する」「司会者が「国歌斉唱」と発声し、起立を促す」などの細かい実施指針を文科省は示す。改定教育基本法に基づく学習指導要領も周到で、小学校の学習指導要領も周到で、小学校の学習指導要領では「いずれの学年においても歌えるよう指導すること」を求め、音楽の授業で徹底指導。
低学年では親しみを持たせ、高学年では国歌の大切さも教えろという。
まるで教育勅語だ。シミ・ヘンドリックスはアメリカ合衆国国家「星条旗」をロックギターで演奏してみせたけど、ロック調にアレンジした「君が代」を式で歌うのはペケでしょうね。右翼が流す「君が代行進曲はOKなの?」と指摘した。
最後に筆者は、「大学は自主判断に任されているものの、自民党の改憲草案には「日本国民は、国旗及国歌を尊重しなければならない」という順守義務が新設された。拒否したら憲法違反!?
ろくでもない時代である。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「文部科学省の調べでは、全86の国立大学中、2013年度の卒業式で国家を斉唱または演奏したのは13校。」とのこと、
「小中高校の国家斉唱率はほぼ100%」とのこと、
それは、学習指導要領で「音楽の授業で親しみをもたせ、高学年では国歌の大切さも教えろという。」とのこと。まるで教育勅語だ。」とのこと、等を知った。
「君が代」の君は、中学生のころは「あなた」の意味だと思っていた。ところが、そうでなくどうも天皇のようだと、しばらくたってしって驚いた。
そこで、ある時柏の教育長に、公の席で尋ねた。返ってきた答えは、君が代の歌詞は万葉の詠み人知らずの詠だったとの事であったことを思い出した。
「君が代」が過去に軍国主義の高揚に使われことがあり、今もそのように使いたい人がいることが問題になるのであることが分かった。
ならば、いっそうのこと、君が代の歌詞にある「君」は天皇でなく、周りにいる「あなた」ですよと、マスコミを挙げて周知したらどうだろうか?