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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

届け出制政治参加

 2月23日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「国営放送」NHKのニュースがはじまると、わが首相が東北の被災地を訪問し、マグロの刺し身を食べているシーンがいきなりあらわれたりする。まるで亡社会主義国の第一書記が、地方で「指導」するようなお姿の映像が増えてきた。
 一方では放送を監督する大臣が、偏向番組は「電波停止する」とこわもてで強弁。政府批判に神経をとがらせている内気な大臣が多いようだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「と思いきや、こんどは文部科学大臣、高校生の集会やデモへの参加を届け出制にする方針、言わずと知れた、18歳以上に選挙権を与えるのに伴う予防策だが、何とわかりやすい政策なんだ。
 一口に政治参加といっても、沿道で日の丸を振る行列なら奨励し、戦争や原発に反対する集会やデモなら届けさせる、ということにならないか。
 許可が時の政権に都合のいいようになるのは、いまから明らかだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「有権者がどんな思想をもとうが、どんな集会に参加しようが、言うまでもなく言論、表現、思想、集会、結社の自由だ。
 高校生はまだ未熟というなら、なぜ18歳から選挙権を与えるのか。
届け出制にしたなら、どんな集会にいったのか尾行、監視し、政治的発言は、「弁士中止」と叫んで封じるのか。憲法無視の内閣は自分の違法行為におびえて、不安に戦いているようだ、危険な内閣の危機がせまっているのかも。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「文部科学大臣、高校生の集会やデモへの参加を届け出制にする方針」とのこと。
これは憲法違反であると同時に、「憲法無視の内閣は自分の違法行為に怯えて、不安におののいているようだ」の指摘が、ぴったりだ。大臣の不安やおののきというより、役人総体の矛盾と恐怖に近い不安が透けて見えるようではないか。
by sasakitosio | 2016-02-25 06:40 | 東京新聞を読んで | Trackback