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by sasakitosio

新たな社会を求める絶望感

 2月21日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、哲学者・内山節氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「ヨーロッパで封建主義の時代がおわり、近代社会がつくられはじめたとき、人々は理想の社会が生まれつつあるという喜びを感じていた。
 もちろんこのころにも、さまざまな問題は存在していた。しかしこれらは、どんな問題も解決していけるだろう。その先に、理想の社会がつくられるだろう。
それが近代を迎えたときに、多くのヨーロッパ人たちの意識だった。
 それから200年以上が立ち、近代社会システムは世界中に輸出されていった。日本もまた、その仲間入りをしている。」と切り出した。
 続けて筆者は、「だが近代社会は、いつの時代にもさまざまな問題を生み出し続けてきた。
 極端な言い方をすれば、何一つ解決できなかったとさえ言いたくなる。
 はたして人間たちは、本当の自由を手にすることができたのだろうか。
 差別や格差のない平等な社会はつくれたおだろうか。
 民主主義社会は果たして機能しているのだろうか。
 はっきりしていることは、近代以降、経済や科学技術が飛躍的に成長し、私たちは便利さや多くのものを消費する生活を手に入れたということである。
 だが自由や平等、民主主義が機能する理想社会をつくることが出来なかった。
 近代の理想は実現していないのに、便利さや消費社会だけが私たちの手の中に在る。
 この現実が、今日では世代間の意識のズレを生んでいる。さまざまな不便さや貧しかった時代を知っている世代の人たちの多くは、問題はあっても歴史は良い方向に動いてきたと感じている。
 ところがそれらが当たり前の世代にとって、自由や平等も民主主義も不完全なこの社会の欠陥のほうが、強く感じられるのである。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「しかし困ったことに、この問題を解決する方法があるように感じられない。
 なぜなら本当の自由も平等も感じられない社会は、現代の市場経済や企業のあり方が作りだしたものであり、今日の政治や教育システム、さらには社会あり方自体が生み出してきたものだからである。
 だから自分たちの前には、とてつもなく高い壁が存在しているように感じられてくる。
 機能しない民主主義という問題も同じだ。いまの政治制度や選挙制度だけでなく、この制度を支えているさまざまな集合体が結び合って、この問題をつくり出しているのである。だからこのこともまた、解決を不可能にするような壁が存在していると感じる。
 この構造が、若い世代にある種の絶望感を広げている。よい未来などつくれるはずはない。そんな感覚が社会や政治に対する無関心な対応をつくり出してしまうのである。関心を持ったところで何も変わらないという気持ちが、この傾向をつくりだす。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「とともに今日とは、このような気分を共有しながらも、現代的なシステムから飛び出そうとする人たちも生まれてくる。その人たちは、自分が自由に活動できる場を求めて、地方での企業やコミュニテイの創造、協力し合うネットワークづくりなどを進めている。
 現代社会のシステムにのみ込まれのではなく、それは自分たちの生きる世界を、自分たちでつくり出していこうという試みである。
 今日の現実に対する絶望感が、あたらしい動きをつくり出したといってもよい。
 私たちはこのことに、気づく必要があるだろう。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
「ヨーロッパでは封建時代が終わり、近代社会がつくられ始めたとき、人々は理想の社会が生まれつつあるという喜びを感じていた。」とのこと、
 「それから200年以上たち、近代社会のシステムは世界中に輸出されてされていった。日本もまたその仲間入りをしている。」とのこと、
 「だが、自由や平等・民主主義が機能する理想の社会はつくることができなかった。
 近代の理想は実現していないのに、便利さや消費社会だけが私あっちの手の中にある。
 この現実が、今日では世代間の意識のズレを生んでいる。」とのこと、
 「困ったことに、この問題を解決する方法があるように感じられない。」とのこと、
 「なぜなら、本当の自由も平等も感じられない社会は、現代の市場経済や企業のあり方がつくり出したものであり、今日の政治や教育システム、さらには社会のあり方自体が生み出してきたものであるからである。」とのこと、
 「機能しない民主主義という問題も同じだ。今の政治制度や選挙制度だけでなく、この制度を支えているさまざまな集合体が結び合って、この問題をつくり出しているのである」とのこと、等々、よく理解し、納得もした。
 ただ、「地方で企業やコミニティーの創造、協力し合うネットワークづくり」を進めることは大事なことだが、問題解決に通じない「社会のあり方自体」をかえなければ、本当の自由も、本当の平等も、本当の民主主義も、実現に近づかないような気がするが?
 今日の「情報革命」と「便利さと消費社会」を活かして、限りなく「直接民主主義」を目指してゆく「社会革命の道筋」に、その解はないものだろうか、と思っている。
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by sasakitosio | 2016-02-24 18:00 | 東京新聞を読んで | Trackback