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by sasakitosio

つながる中小企業 「桃太郎」流 モノづくりの夢

 2月21日付朝日新聞朝刊7面に、「波聞風聞」という欄がある。筆者は、編集委員・多賀谷克彦氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「6年前の上海万博で、日本産業館の壁をよじ登ったロボットの姿を覚えている方もいるだろう。大阪の中小企業が共同開発した「夢ROBO」。今は米シカゴの博物館で活躍している。
 開発に携わった一人で、制御器メーカーのマッスル(大阪市)社長の玉井博文さん(64)は、次の夢を追っている。目指すのは「ゆるやかにつながり、自立する中小企業」という。矛盾するように思えるが、玉井さんは真剣だ。従来のモノづくりは大手と中小、下請けとというように縦につながっていた。
それを、大も小もなく、横につながり、製品を完成させるという。」と切り出した。
 続けて筆者は、「つながったのは、大手をやめて独立したロボット技術者、機械メーカー社長、地銀支店長、大学教授ら20人ほど。私塾のような集まりだ。数人のワーキンググループが1~2カ月に一度集まるが、それで終わりにしない。モノをつくる。形にするという目標を掲げる。
 領域は、これまでの知識と技術を生かす「医療・介護×ロボット」にした。3年間、玉井さんが介護現場を歩き、気づかされたニーズを、メンバーが共有する。それぞれが、そのニーズを具体化する術を考える。
 貴重なネタなら、他人に教えたくないと思うのが人情だ。
 でも、玉井さんは「それはオープンにする。ニーズが分かっていても、自分一人じゃ何もできない。だから技術を持ち寄る」という。
 ただ「情報の持ち逃げはあかん」という内規もある。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「つながって3年が経った。第一号の試作品が間もなくできる。高齢者の多くが転倒時のけがから寝たきりになってしまうと聞き、転倒の衝撃を和らげるロボットを考えたという。
 ゆるやかなつながりが必要だという認識は、広がりつつある。法政大学の西岡靖之教授(デザイン工学)は、いくつかの工場が共通の情報通信技術でつながる可能性を説いている。受注から生産、出荷まで一つの工場のようにつながる。その考えを広め、具体化する団体もできた。大小130社が加盟し、プロジェクトも動き出している。
 西岡教授は「多様、複雑になった製造設備を、自社でそろえるのは難しい。得意分野に集中するため、どこで競争して、どこで協調するか決めないと。
 自前主義とクローズ体質ではもう通用しない」と話す。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「ところで、玉井さんの手本は「桃太郎の鬼退治」という。
 目標は明確か。
 旗印に社会的正義はあるか。
 メンバーの役割分担は適切か。
 成功報酬の分配は公平か。
 玉井さんは、試作品の姿が見えて来て、キビ団子をどう配分するかを考え始めている。
 金融政策だけでは、成長を期待するにも無理がある。
 改めて、モノづくり現場の創意工夫に期待しよう。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「ゆるやかにつながり、自立する中小企業」をめざし、「目標は明確か。旗印に社会的正義はあるか。メンバーの役割分担は適切か。成功報酬の分配は公平か。」という視点で、中小企業がつながれば、大企業を超える製品ができると思った。
 モノづくりの、革命のような気がした。
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by sasakitosio | 2016-02-24 07:01 | 朝日新聞を読んで | Trackback