憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

明暗分けた「悪の枢軸」

 2月23日付東京新聞朝刊14面に、「論説委員のワールド観望」という欄がある。筆者は、論説委員・山本勇二氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「米中枢同時テロ(2001年)の翌年、当時のブッシュ大統領は大量破壊兵器を開発し国際テロを支援しているとして、三つの国を名指しした。
 03年、米と同盟国はイラクを攻撃しフセイン体制を崩壊した。残る二国は明暗を分けた。
イランは米欧など六か国と核開発を大幅に制限する合意をし、1月に経済制裁が解除された。豊かな石油、天然ガス資源を持ち、市場としても有望で、いま各国の企業が投資を目指して殺到する。まだ核兵器を持っておらず、外交による解決が可能だった。
 残るのは北朝鮮。核実験を4回行い、米本土まで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発の野心を隠そうとしない。国連安全保障理事会は新たな制裁を科す構えだ。
 地政学上の意味も、両国の進路を分けた。
 イスラム教シーア派の盟主であるイランは、シリアの内戦など周辺情勢に大きな影響力を持つ。
 米欧は10年近く、軍事的圧力と制裁で抑え込もうとしたが、外交によって核を凍結させ国際社会の一員として引き出す戦略に変えた。石油資源、スンニ派が多数を占める湾岸諸国との勢力均衡を考えたからだ。
 協議を担当したシャーマン前米国務次官は日本記者クラブでの会見で、「制裁よりイランを交渉のテーブルにつかせたが、解決には(英仏独中ロ)5か国との十分な調整が必要だった」と述べた。また、オバマ政権はイランの前政権とも水面下で接触し、「外交政策が尽きたら軍事的措置も排除しないと伝えていた」ことを明らかにした。」と教えてくれた。
 つづけて筆者は、「一方北朝鮮は東アジアで唯一、経済発展から取り残され孤立している。
 体制崩壊を恐れ、改革・解放にも後ろ向きだ。中国にとって、北朝鮮は米韓の軍事力との「緩衝地帯」の役割をする。
 別の道を進み始めた両国だが、実は軍事協力は続いているとの観測は絶えない。
 1980年代半ば、イラン・イラク戦争の時にイランは北朝鮮製スカッドミサイルを入手し、隣国の攻撃に対抗した。当時、どの国からも武器を買えなかったから、北朝鮮は救世主だった。
 イランは安保理決議に反して、弾道ミサイルの実験は続ける。米財務省は現在でも北朝鮮との技術協力があると指摘し警戒を緩めていない。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「制裁と交渉を組み合わせたイラン方式は北朝鮮には通じないというのが、多くの専門家の見方だ。
 米欧が石油禁輸を科したうえ、オバマ政権はイラン企業と取引をした外国の企業や銀行も制裁対象にしたことで、大きな成果を挙げた。
 だが、北朝鮮は自給自足型で、国際的な経済ルールの枠外にある。
 貿易や投資のほとんどは中国であり、中国が慎重な限り、第三国への制裁と言っても効果は限定的だろう。
 外交解決についてシャーマンしは「オバマ政権は非核化が議題でなければ、北朝鮮と対話はしない」と述べ、展望は開けないとの悲観的な見方を示した。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「悪の枢軸」という言葉は、第二次世界大戦時の「日、独、伊」の枢軸を連想させたこともあって、しっかり記憶している。
 名指しされた「イラク、イラン、北朝鮮」の今日を、記事であらためて教えてもらった。
 中で、「イランは米欧など六か国と核開発を大幅に制限する合意をし、1月に経済制裁が解除された。豊かな石油、天然ガス資源を持ち、市場としても有望で、いま各国の企業が投資を目指し手殺到する」とのことは、中東での施紛争の火種が一つなくなるという意味でも、大歓迎な話だ。
 ひるがえって「北朝鮮は東アジアで唯一、経済発展からそり残され孤立している。体制崩壊を恐れ、改革。解放にも後ろ向きだ。中国とって、北朝鮮は米韓の軍事力との「緩衝帯」の役割をする。」とのこと。
 北朝鮮問題は、中国問題だということを、記事は教えてくれる。ということは、北朝鮮問題は、中国の民主化まで、待たなければいけないのだろうか?
 中国も北朝鮮も、高度情報化社会の世界で、国内での民主化のエネルギーは日々蓄積が進んでいると思うのだが?
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22914768
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-02-24 06:42 | 東京新聞を読んで | Trackback