憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

科学技術と慎慮

 2月18日付東京新聞朝刊29面に「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「技術や事業を判断する際に、利害得失を勘案して採否を合理的に決めるべきだという議論がある。最適エネルギー・ミックスや被ばく線量のリスク計算などはこの考えの応用だ。
 だが、予測や制御がおぼつかない原発や生命科学の場合にいはどうか。ナチスを逃れた哲学者H・ヨナスは科学技術の負の側面にいち早く注目しエコ運動に影響を与えた。
 ドイツの脱原発を論拠づけた「倫理委員会報告」は原発事故の不可逆性を指摘するが、ヨナスの主著「責任という原理」の影響が明瞭だ。
 「技術 医療及び倫理」(未訳)は先駆的な生命倫理の論文を含む。だれかの複製のクローン人間は、未知の人生を切り開く自由を奪われるから認められないという。」と教えてくれる。
 続けて筆者は、「政治哲学では理性ある成人たちの社会契約や意思疎通行為で正義や熟議を誘導するという筋立てだが、ヨナスの議論では自然環境や将来世代を損傷する力(科学技術)を持つ大人が、無力だが一人ひとりが新たな出発である乳児に直面する。関係は一方的で全面的な配慮でなければならない。
 地球温暖化の進行やヒト受精卵にまで及んだ遺伝子操作の例は、「目標を知らないまま、刻々と進行してゆく過程」に巻き込まれたわれわれはには、将来世代への責任があるというヨナスの正しさを逆に示している」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 ヨナスの主著「責任という原理」の存在を初めて知った。そこで、ネットで「責任という原理」を探して、チョット触れてみることができた。
 「ヨナスの議論では自然環境や将来世代を損傷する力(科学技術)をもつ大人が、無力だが一人ひとりが新たな出発である乳児に直面する。関係は一方的で全面的な配慮でなければならない。」と筆者は教えてくれる。
 あらためて、われわれの日常の中で、地球の将来への責任、人類の将来世代への責任を教えてもらったような気がした。
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by sasakitosio | 2016-02-20 06:35 | 東京新聞を読んで | Trackback