憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

蘆花の嘆願書

 2月14日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「先週熊本に行った折、徳富蘇峰、蘆花兄弟の資料を展示した記念館を見学した。そこで、蘆花が大逆事件の際に、幸徳秋水などの被告人の助命を明治天皇に向けて訴えた嘆願書の直筆原稿を読み、深い感動を覚えた。その中で蘆花は、幸徳たちは放火や殺人を犯した犯罪者ではなく、日ごろ世の中のために考え行動した志士であると弁護した。立場や思想は違っても、国や人民のために真剣に行動する者に対する敬意が原稿にあふれていた。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「人間だれしも批判、攻撃を受ければいい気持ちはしない。しかし、こと権力者の場合、そうした自己愛は捨ててもらわなければならない。
 権力はしばしば腐敗、暴走するものであり、人民の命や自由を脅かす。だから批判を受けることは権力者の宿命である。また、真摯な批判を聞くことは、為政者が軌道修正を図り、統治を成功させるために有益でもある。」と指摘した。
 最後に筆者は、「高市早苗総務相が、テレビが不公平な報道をした時には、電波の停止を命じることもあると繰り返し発言した。
 公平、不公平は誰がいかにして判断するのか。一連の発言には、権力に逆らう報道を威嚇するという意図が見え透いている。
 メディアはこんな脅しに屈してはならない。明治憲法下でさえ、蘆花は大逆事件の被告を擁護した。今の憲法は自由を保障しているのだ。」として締めくくった。
 読んで、勉強になった。
 「徳富蘇峰と蘆花が兄弟であったこと」を初めて知って、恥ずかしい思いがした。
 さらに、「蘆花が、大逆事件の際に、幸徳秋水などの被告人の助命を明治天皇に向けて訴えた嘆願書」の存在もはじめて知って、驚いた。ネットで探して原文をみて、さらなる感動を覚えた。大逆事件で罪となった「曹洞宗の僧侶・内山愚童」の箱根の寺で、遠藤弁護士主催の供養にたまたま遭遇し、大逆事件を具体的に知ったことがあるが、蘆花の勇気と信念には感服するしかない。
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by sasakitosio | 2016-02-15 05:42 | 東京新聞を読んで | Trackback