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by sasakitosio

ドイツの反原発運動

 2月11日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、「アベノミクスはようやくボロを見せ始めたが、現政権の原発再稼働と原発輸出の方針は揺るぎそうにもない。このままでは国内の原発増設にも踏み出しかねない。
 他方、ドイツのメルケル政権は福島事故の直後に国民の圧倒的支持の下、脱原発への劇的な転換を図った。
問題は「なぜドイツの反原発運動は最も強く持続性があったのか」に集約される。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「J・ラートカウ他の「原子力と人間の歴史」はいくつかのヒントを提示している。
 初期には個別施設への反対運動だったものが、米国の反原発運動の影響や1968年世代の参加によって反原発の広範な世論が形成されていった。象徴的なのは草の根保守も取り込んだ80年の「緑の党」結成や90年代末の社会民主党との連邦レベルの連立政権の成立であろう。地道な啓蒙運動や画期的な裁判や世間の耳目を集めた実力行使などをへて、反原発の世論が政治的意思へ結実したのだ。 市民社会の厚さと政治変革の国民的体験がカギとなる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「過酷事故のリスクに目をつぶり、情報操作の形でしか国民とかかわれない原発の権益集団は両国に共通する。ただ著者によれば日本の原子力ムラには核武装のオプションを残しておきたいという暗黙の了解があるのに、ドイツの支配層にはその野心がない点が異なる。」と指摘して締めくくった。
 読んで、勉強になった。
 J・ラートカウ他の「原子力と人間の歴史」の存在と、その示唆を初めて知った。
 なかで、刺激的だったのは、「著者によれば日本の原子力ムラには核武装のオブションを残しておきたいという暗黙の了解があるのに、ドイツの支配層にはその野心がない点が異なる」との指摘だ。
 日本の原子力ムラの「この暗黙の了解」なるものは、本当に存在するのだろうか? 
 原発政策を安全保障の面で捕らえるとすると、究極の自爆装置以外のなにものでもないような気がするが?
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by sasakitosio | 2016-02-13 06:51 | 東京新聞を読んで | Trackback