憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

台湾変える「天然独」

 2月9日付東京新聞朝刊1面に、「論説委員のワールド観望」という欄がある。筆者は、上海在住=加藤直人氏だ。今日は、この筆者に、学ぶことした。
 まず筆者は、「台湾総統選は、野党民進党の蔡英文主席が当選して、8年ぶりの政権交代が実現し、立法院(国会に相当)選でも同党は過半数を制した。
 国民党政権の中国傾斜に懸念を強めた世論を追い風に、「一つの中国」で一致したとする「1992年合意」は認めないまま「現状維持」を掲げた蔡氏の“作為戦勝ち”といえる。
 政権交代の底流に目を凝らすと、台湾社会に広まる「天然独(生まれながらの台湾独立)という新思考がありそうだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「投票日の前夜、台北市内で開かれた新政党「時代力量」の集会は、数百人の若者の熱気に包まれていた。候補者はヘビーメタルランドのボーカルという異色の新人。過度の中国依存に危機感を深めた若者らが2014年3月に立法院を占拠した「ひまわり学生運動」などの公民運動が、新党結成の原動力になった。
 応援にかけつけた台北市長が壇上でマイクを握り、台湾で愛唱される「愛拚才会贏」を熱唱した。
 「努力してこそ勝利を得られる」との前向きな歌詞内容が新党の上げ潮ムードと重なる。女性支援者(22)は「市長の歌はお世辞にも上手とは言えないけど・・・」と苦笑しつつ「もともと台湾固有の閩南語の歌。台湾人意識を強く感じる」と話した。
 台湾人意識を生まれながらに強く自覚する天然独の若者たちの積極的な政治参加こそ、民進党が大勝し、生まれたばかりの新党・時代力量が立法院で5議席も獲得した原動力だったといえる。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「台湾メディアが伝える天然独とは、90年代以降に民主台湾で教育を受けた世代の「台湾は当たり前に独立している」「自分は中国人ではなく台湾人」と考える台湾人意識の昇華とも言えそうだ。
 歴史を振り返れば、国民党政権は台湾独立思想に厳罰でのぞみ、80年代後半の政治自由化まで台湾は“監獄等”とも呼ばれた。むろん、中国政府は「台湾独立」を党綱領に掲げる民進党政権の誕生に警戒感を強めている。
 だが天然独はかってのような「老台独(古い台湾独立の主張)」ではなく、「台湾は台湾」「台湾の事は台湾で決める」と自然に考えている若者の認識であり、中国を祖国とおもう台湾人が世代を重ねるにつれ減っていくのは自明の理である。
 台湾社会に広がる天然独を敏感に察知したのが蔡氏であった。党大会で「台湾独立」の党綱領凍結が議論された際、蔡氏は「台湾意識や自主独立堅持の価値は若者世代の天然成分(自然な考え)のなっている」と述べた、 若者の天然独の新思考に深い理解と共感を示して凍結論を一蹴し、選挙戦では時代力量との共闘で若い天然独有権者の取り組みに成功した。」とおしえてくれる。
 最後に筆者は、「台湾初の民選総統となった李登輝氏はかって、日本や中国の統治を念頭に「台湾人に生まれた悲哀」を語った。中台分断から67年を経て、「台湾は台湾」と当たり前のように考える社会への世帯交代が確実に進みつつある。」として指摘して締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「天然独」という言葉と意味を初めて知った。
 また、「2014年3月に立法院を占拠した「ひまわり学生運動」などの公民運動から、台湾に「時代力量」という政党が生まれ、5議席も獲得した」とのこともはじめて知った。
 スペインの「ポデモス」出現など、世界中で何か新しいうねりが起き始めたのだろうか。それが、日本にどんな現われ方をするのだろうか。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22871892
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-02-12 06:39 | 東京新聞を読んで | Trackback