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by sasakitosio

ドイツ寛容の力(上) メルケル流自信の裏

 2月2日付東京新聞社説欄に、「ドイツの寛容の力」(上)という署名(熊倉逸男氏)入りの社説が載った。今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「最初から誰にでも、寛容だったわけではなかった。
 難民問題が今ほど大きくなる前の昨年7月、国外退去への不安を涙ながらに訴えたパレスチナ人少女(ドイツ滞在4年)に対し、メルケル首相はこう言った。
「政治はつらいもの。パレスチナ難民全員をドイツが引き受けることは出来ない」
 しかし、少女の流暢なドイツ語は、社会に溶け込んでいることをうかがわせた。
「冷酷」との批判が広がる。少女一家の送還は見送られた。
 首相は後日、少女がけがの治療のために、独赤十字によってレバノンの難民キャンプから連れてこられたことを知り「ドイツは本当に人道主義的な国だ」と述べた。
 寛容な政策に国民の支持が得られる自信が強まった。」と教えてくれる。
 つづけて社説は、「難民を乗せた船が次々に転覆、保冷車に詰め込まれた難民の遺体も見つかった。
 メルケル首相は難民受け入れに上限を設けない考えを表明した。
 法的根拠に、基本法{憲法}で難民の保護請求権を認めていることを挙げた。ナチスのユダヤ人迫害が多くの難民を生んだことへの反省から設けられた条項だ。
 「エネルギー革命を最短期間でやり遂げた脱原発への取り組みを思い出したい。東西ドイツの統一も、いい例として挙げてもいいかもしれない」。過去への自信が今回の決断を後押しした、とも強調した。
 技術力の高い日本でも原発事故を防げなかったことに衝撃を受けて公約を転換した時のような、思い切りのいい方針表明だった。」と教えてくれた。
 最後に社説は、「独走に批判も集まる。独週刊誌シュピーゲルは「独りぽっち」とのタイトルで、メルケル首相の顔が溶けていくデフォルメ写真を掲載した=写真。首相を支持する論調の同誌も不安のようだ。
 メルケル首相は、難民受け入れを「息の長い巨大な国家課題」と位置づける。試練は織り込み済み、ということか。
 ドイツの挑戦を追い、多文化社会づくりの課題を探る。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 社説を読むと、メルケル首相の択一した人物像が浮かび上がる。年末年始ベルリンを歩き、ヒトラーの足跡と、東西ドイツ統一の足跡を見てきた。
 ベルリン市内は、実に穏やかないい街であった。
 また、近郊電車で終点まで(ポツダム駅、オラーニエンブルグ駅)行っても、ベルリンの街中にも、お押し寄せる難民の「影」はまったく感じられなかった。
 帰国後、ケルンで31日1000人の移民・難民が暴行や強盗をしたとのニュースを見てお驚いた。ベルリンではそのニュースをテレビで見る機会がなかった。
 
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by sasakitosio | 2016-02-08 06:34 | 東京新聞を読んで | Trackback