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by sasakitosio

悲しい歴史を見つめて  両陛下フィリピンへ

 1月26日付東京新聞社説に、両陛下がフィリピンへの慰霊の旅に向かわれる、ことが載った。
 今日は、この社説を学習することにした。
 まず社説は、「天皇、皇后両陛下は26日からフェリピンへの慰霊の旅へ向かわれる。太平洋戦争の激戦の地だった。悲しい歴史をわれわれも見つめ直したい。
 <戦ひにあまたの人の失せしとふ島緑にて海に横たふ>
 新年の宮中行事「歌会始の儀」で詠まれた天皇陛下の歌である。
 昨年4月に訪れたパラオ・ペリリュー島で西太平洋戦没者の碑に供花した際、やはり多くの戦死者が出たアンガウル島に向かって拝礼した。その情景を詠まれたのだ。
 陛下が強く希望された訪問地で、戦後70年の節目となった「慰霊の旅」だった。
 この旅については、昨年12月の82歳の誕生日での記者会見でも次のように述べられた。
 「アンガウル島は、今、激しい闘いが行われた所とは思えないような木々の茂る緑の島になっています。(中略)先の戦争が、島々に住む人人に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならないと思います」
島の海には無数の不発弾が沈んでいる。その処理が今も行われており、安全になるまでには時間がまだまだかかる。戦後処理は終わっていない。そのことを「慰霊の旅」でお知りになったのだ。
 「こに1年を振り返ると、さまざまな面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。年々戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとってきわめて大切なことともいます。」
 この言葉も誕生日に述べられた。
 陛下にとって、戦後70年の1年は戦争の記憶を甦らせたものだったのだろう。年とともに風化しつつある戦争について、あらゆる世代に学んで知る重要性を訴えられたのだと思う。
 むろん将来の世代にもそれが求められる。
 天皇、皇后両陛下は戦後50年の1995年には長崎や広島、沖縄、東京都慰霊堂を訪問された。
 戦後60年の2005年には米自治領サイパン島を訪問している。
 皇太子時代の75年に初めて沖縄を訪問したときには、ひめゆりの塔で過激派の火炎瓶を受けた。
 その際「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉であがなえるものではない」との談話を出された。
 そのお言葉の通り、両陛下の犠牲者への祈りは戦後50年、60年、70年と重なるたびに深まっているように感じられる。」と教えてくれる。
 つづけて社説は、「1昨年の集団的自衛権行使容認の閣議決定や昨年の安全保障法制の制定など、安全保障をめぐる情勢は大きく転換した。戦争をできない国からできる国へと日本が変わった。戦争する国へと進みかねない状況だ。
 その政治の動きはともあれ、両陛下が節目節目で歴史を学ぶ大切さと平和の尊さを強調される。歴史の記憶の継承という、ご自身ができることの中で精いっぱいの思いを「お言葉」に込められているように感じられる。
 例えば昨年の年頭には「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切だと思います」と指摘された。
 8月15日の全国戦没者追悼式でも「さきの大戦に対する深い反省」という例のない表現を加えられた。お気持ちがそのまま表れていよう。
 今回フィリッピンを訪問するのは、歴代天皇で初めてである。
 国交正常化60年にあたる友好親善であるが、もちろん日本とフィリピン両国の戦没者を慰霊する意味もある。両陛下の強い意向で実現することになったからだ。
 なにしろレイテ沖海戦やルソン島の戦いなど多くの日本兵や米国兵、現地の人々が犠牲になった。
 日本人は約52万人が亡くなっている。米国人は約15000人。フィリピン人の犠牲者は110万人を超える。すさまじい数字にあらためて驚きを禁じ得ない。
 フィリピンの戦没者らをまつる英雄墓地の「無名戦士の墓」に花輪を供えて拝礼するほか、厚生労働省がラグナ州カリラヤに建立した「比島戦没者の碑」に供花する。遺族代表らとの懇談もある。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「陛下には日本の将来への心配がある。「次第に過去の歴史が忘れられていくのではないか」との思いだ。即位20年の記者会見で語られた。重要な指摘である。
 両陛下は戦争犠牲者に対する慰霊を生涯かけて行っておられるのであろう。われわれもまた、過去を忘れず、平和を志向して争いの芽となるものを摘み続ける努力が求められている。
 数々のお言葉からにじんでいる平和に対する願いを共有したいと思う。」として締めくくった。
 読んで。数々のお言葉からにじんでいる平和に対する強い願いを感じることができた。
 昨年12月の82歳の誕生日の記者会見での「アンガウル島は、今、激しい戦闘が行われた所とは思えないような木々の茂緑の島となっています。(中略)先の戦争が、島々に住む人々に大きな負担をかけることになってしまったことを忘れてはならないと思います」とのお言葉、「この1年を振り返ると、さまざまな面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。年々、戦争を知らない世代が増加して行きますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」とのお言葉、
 そして8月15日の全国戦没者追悼式での「先の大戦に対する深い反省」とのお言葉、数々のお言葉から、天皇陛下の平和に対する願いが、くみ取れました。
 日本の為政者にも、天皇陛下の平和に対する願いを、共有して欲しいと思いました。
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by sasakitosio | 2016-02-02 15:43 | 東京新聞を読んで | Trackback