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by sasakitosio

運転手の死

 1月25日付東京新聞朝刊25面に、本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「今月15日長野県で起きた高速バス事故。13人の大学生の命が奪われた。葬儀の様子が報じられるにつけても、明るい未来が断ち切られた痛ましさを感じる。
 一方、事故でなくなった乗員二人については、ほとんど報じられない。
 無垢の被害者と、事故に責任を負う運転手。
 将来或る若者と、先が見える年齢の中高年。
 報道の違いに、さまざまな格差が見え隠れする。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「報道では、運転していた65歳の男性は大型バスの運転に不慣れと自己申告していたそうだ。
 そんな彼がなぜ、大型バスに乗ることになったのか。
 格安バス会社の労働条件は、事故発生のたびに問題になっていた。低い賃金と過密な労働。運転手の不安は無視されたのだろうか。
 ある出来事に際して、どこに関心が向くかはその人の性分で決まる。被害に遭った人は皆、気の毒。その上で、わが身に引き付けて思うことは人それぞれなのだ。見えない部分に隠れている本質もある。運転手の死からは、高齢化するバス運転手の苛酷な状況が垣間見える。」と指摘した。
 最後に筆者は、「17日付のスポーツ新聞によれば、運転していた男性はこの時点で、ご遺体の引き取り手が特定できないそうだ。彼の人生の最期もまた、理不尽に違いない。どんな形であれ、落ち着くところに落ち着き、安らかにお眠りくださいと祈る。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「ある出来事に関して、どこに関心が向くかはその人の性分である」、
 「見えない部分に隠れている本質もある。運転手の死からは、高齢化するバス運転手の苛酷な状況が垣間見える」、等の指摘は、なるほどと思った。
 
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by sasakitosio | 2016-01-27 06:52 | 東京新聞を読んで | Trackback