憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

総力戦への布石

 1月20日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「東京が2020年の五輪開催地に決まった3年前からイヤな予感はしていたのだ。案の定、大会運営費が当初見込みの6倍にあたる1兆8千億円に膨らむなど、予算はみるみる膨張中だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「加えて人的な動員である。14日、東京都教育委員会は「東京オリンピック・パラリンピック教育」実施方針を発表した。五輪への参加は「豊かな情操と道徳心、自主・自律の精神、公共の精神、伝統や文化を尊重し、我が国と郷土を愛するとともに、国際社会の平和と発展に寄与する」という教育基本法や学習指導要領の理念に合致するそうである。
 自主・自律の精神といいながら実質的には全員参加。地域清掃、地域行事、防災活動などでボランティア精神を養い、障害者スポーツの観戦や体験などを通じて共生社会への意識を高めるなどの活動をするのだそうだ。
 一見いいことのように見えるけど、これは総力戦のために有無をいわせず子どもたちを動員した戦時の発想に近い。」と指摘した。
 最後に筆者は、「昨年夏にはすでに幼稚園、小中学校、高校、特別支援学校など公立の600校が「推進校」に指定されており(20年には都内の全校が参加予定)、事態は着々と進行中だ。教員にも当然、研修や生徒指導などの形で動員がかかるだろう。
 拒否できない案件を学校経由で強制する。全体主義教育とどう違うんですか。」として締めくくった。
 読んで、考えさせられた。
 筆者の指摘「自主・自律の精神といいながら実質的には全員参加」、
 「これは総力戦のために有無を言わせず子どもたちを動員した戦時の発想に近い。」、
 「拒否できない案件を学校経由で強制する。全体主義教育とどう違うんですか」、の指摘は、「一見いいことのように」見えていた「読者」にとっては、目からうろこの「刺激」であった。
 確かに、自主・自律の精神を涵養するというのであれば、参加する「生徒」「先生」「父兄」等で議論が不可欠ではないか、と思った。
 さらに、国際社会の平和と発展に寄与するというのであれば、世界中から日本に来る人々に、「平和憲法の存在とその下での日本の発展」をアピールし、「平和憲法を世界へ未来へ」広げる「国民運動」を展開することが、教育基本法や学習指導要領の理念の実践になるのではないか、と思った。
 それも、オリンピック開催という「世界的イベント」の機会を使って、多くの参加者の議論を経て、国論を盛り上げた方が、世界的・教育的ではないか、とおもった。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22802156
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-01-22 06:04 | 東京新聞を読んで | Trackback