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by sasakitosio

高齢者の運転

 1月18日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「認知症が疑われる高齢者の交通事故がたびたび話題になる。「親に運転をやめさせたいが、本人が納得せず困った」という話を身近に聞き、事態は深刻と感じる。ある知人は、「去年田舎に帰って父親の車に乗せてもらったら、もう怖くて、怖くて、二度と乗らない」と話す。父親は80代後半。見た目は確かに元気だという。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「一見しっかりしていても年なりの物忘れはあるの。それ以上に、性格が頑固になって、怒りっぽくなったわね。運転が怖いのは、そのせいだと思う」。その後、物損事故を起こしたため、運転を止めるように子どもたちで言ったそうだ。
 しかし、父親は激怒し、聞き入れない。去年は免許証の更新があったが、認知症の簡易検査はパス。警察、運転免許センター、自治体の老人関連窓口など、事情を説明して、強制的に返納させられないか相談しても、自主的返納を促すしか方法がないと言われたそうだ。
 「もし父が事故を起こしたら、道義的責任ありありね」と知人は嘆くが、その不安は察してあまりある。」と教えてくれた。
 最後に筆者は、「適切な自己評価が望めない人に、自主的な返納を求めるのは難しい。適性検査をよほど厳しくするか、周囲の意見をきくか。ある程度の外圧は必要なのではないだろうか。知人の言うように、事故が起これば、周囲の責任も問われかねないのだから。」として締めくくった。
 読んで、人ごとでないと思った。小さいころから車酔いで悩まされたので、車は運転したくなかったが、冬のバイク運転で「不明の高熱が続いた」ことがあり、やむをえず車の免許を取得、以来40年。車には、紅葉マークを張って走っている。対向車の運転席を覗けば、歩けばヨボヨボ感の年寄りがハンドルに「噛り付くように」「へばりつくように」して運転しているのを見る。
 横断歩道を歩く姿も痛々しい人もいる。
 自転車でふらふら道の真ん中を走る人も見かける。
 運転も、歩行も、周りをよく見て安全を確認しながら、信号を守り、120%交通事故で痛い目に遭わないことに心がげている。
 が、「適切な自己評価が望めない人に、自主的な返納を求めるのは難しい」との筆者に指摘は、よく理解出来た。
 主権者が年を取り、しかも時期もバラバラに、自己判断・自己評価が不十分になった時の、「個人の人権」と「周囲の安全」をどのように調和させるかは、高齢化社会のもう一つの問題であることに、気づかされた。
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by sasakitosio | 2016-01-19 06:23 | 東京新聞を読んで | Trackback