憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

113番目の元素 科学者の楽園が育む

 1月15日付東京新聞社説に、「科学者の楽園が育む」という見出しで、113番元素発見を機に、科学とは何かを、考える記事が載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「理化学研究所(理研)の実験グループは113番目の新元素の発見者として認められた。このニュースが元日の新聞に載った。幸先のよいスタートだ。この機会に、科学とはなにかを考えてみたい。
 新元素を発見したのは、理研仁科加速器研究センターの森田浩介グループディレクターらのグループだ。森田さんらは2001年から本格的な実験を始め、04年に初めて成功した。
 実験は原子番号83のビスマスという金属に亜鉛(原子番号30)を衝突させてつくる。実際には1秒間に2兆5千個の亜鉛をぶつける実験を80日間続けて、やっと一つの113番元素が合成で来た。二つ目は05年に100日かけて、三つ目は12年に350日かけてつくった。」と切り出した。
 つづけて社説は、「新元素の合成はこれまで米ロとドイツが中心だった。米ロは核兵器開発と関連することもあって、国家プロジェクトとして、多くの新元素の合成に成功している。
 私たちの周りに存在する元素では、原子番号92のウランがもっとも重い。それより重い元素はすべて人工的につくられ、寿命は一秒以下短いものが多い。森田さんらが実験を始めた01年には、112元素までつくられていた。
 おもしろいのは、実験のやり方が日本流であることだ。
 ビスマスを光速の10分の1まで加速するのだが、衝突が激しいと壊れてしまう。高速だが「そっとぶつけて融合させる」のがコツだという。
一方米ロのチームは、大きな元素同士を衝突させ、飛び散ったものの中から新元素を探し出す。いわば力づくの方法だ。
 さらに社説は、「かって理研は「科学者たちの自由な楽園」と呼ばれた。大学院生だった森田さんが、プロジェクトに飛び込んでから最初の結果が出るまでに20年かかっている。成果主義を科学研究に採りいれようという風潮があるが、研究にはなじまないことを示している。
 新元素の命名権は森田さんらのグループにあるが、「ニッポニウム」や「ジャポニウム」の名が取り沙汰されている。
 そのせいか「国の威信」といった言葉も見かける。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「今、原子核物理の実験は核兵器開発とは無関係になった。
 森田さんは記者会見で、「(研究の成果は)何の役にも立たない」と答えている。
 だが、「私たちはどこからきたのか」という人類にとって重要な問いに答えるには、基礎科学の積み重ねが必要だ。科学は国家ではなく、人類のためにある。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「私たちの周りに存在する元素では、原子番号92のウランがもっとも重い、それより重い元素はすべて人工的につくられ、寿命は1秒以下と短いものが多い。」、
 「森田さんらが実験を始めた01年には、112番元素までつくられていた。」、等々のことを初めて知った。
 また、「かって理研は「科学者たちの自由な楽園」と呼ばれた。」、
 「森田さんは記者会見で「(研究の成果は)何の役にもたたない」と答えている。」、等々のことも知った。
 世界で初めての113番目の元素を発見するという、大発見を前に、「(研究の成果は)何の役にも立たない」といった研究者、そしてその研究者に研究を継続させる「理化学研究所」は、まさに今も「科学者たちの自由な楽園」だと思った。
 理研と言えば、「STAP細胞」を思い出す、あの事件をバネとして、引き続き「STAP細胞の再現」に挑戦し続けてほしいなあ~と、勝ってに期待している。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22787526
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2016-01-18 07:24 | 東京新聞を読んで | Trackback