日本 本当に豊かなのか
2016年 01月 16日
まず筆者は、「先月22日の社会面「貧困の子に食料「私の生きる道」」で、「日本の子どもの6人に1人が貧困状態とされ、個人や企業から食料の寄付を受けるNPO法人の援助などに頼っている」という記事を読みました。
また、同月13日の特報面には「生活保護家庭の子どもの大学進学は難しい」といった記事もあり、一体この国は豊かなのか、貧しいのか、どっちなんだと疑問に思っています。」と切り出した。
つづけて筆者は、「私たちは、戦後日本の高度経済成長を支ええる労働者として猛烈に働かされ、ようやく発展途上国に援助できる豊かな先進国の仲間入りができたと思っていました。だが、実は、他国を援助するどころか、自国民の何割かが貧困にあえいでいるのが現状んなのです。この国のどこが豊かなのでしょうか。
半面75歳の母親が息子をかたる犯人に1億円をだまし取られるなど、多額詐欺報道も相次ぎます。「こうした大金で貧しい子どもたちの援助ができたらいいのに」と素直に思いました。
日本は高度経済成長期の一億総中流社会から、今や一部の人が富を支配し、多くの貧困層を生み出す格差社会になりました。そうした現状を是正して、助け合う社会にしていくのが政治と行政の務めではないかと思います。」と指摘した。
最後に筆者は、「平成バブル経済破綻までは、いわゆる資本主義と社会保障主義のいいとこどりの日本社会であったものが、今では両方の悪いところだけが残っているように見えます。
1964年の東京オリンピックをきっかけに高度成長を遂げた日本は、2020年の東京オリンピックを終了するとともに破綻するのではないかと危惧しています。」として締めくくった。
読んで、勉強になった。
同じ世代の気持ちがよく分かった。
「75歳の母親が息子をかたる犯人に1億円をだまし取られるなど、多額詐欺があいついでいます。「こうした大金で貧しい子どもたちの援助が出来たらいいのに」と素直に思いました」、私もそう思いました。
「日本は高度成長期の一億総中流社会から、今や一部の人が富を支配し、多くの貧困層を生み出す格差社会になりました」、
「平成のバブル経済破綻までは、いわゆる資本主義と社会保障主義のいいとこどりの日本社会であった」、等の指摘は、共感できた。
また、資本主義社会は格差を生む社会で、それの解消には、世界的な「資産課税」が必要と、トマ・ピケティ氏の著作「21世紀の資本」で読んだことがある。日本国内でも、マイナンバー制の実施は、資産の把握と課税が最大の狙いではないかと、自分的には思っている。