憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

デュポンの罪状

 1月14日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「昨年、世界的な大企業である米化学会社デュポンの驚くべき罪状が、同国の環境団体やメディアで告発された。デュポンはテフロンの製造過程で使われる界面活性剤PFOAの有害性を知りながら、長年その事実を隠してきたのだ。
 昨年10月に同社に損害賠償を命じる初めての判決が出た。原告は工場周辺の汚染された水でがんを発症した女性だが、同種の裁判が3500件以上続くという。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この物質は1950年代から3年前まで使われてきた。この間、同社は動物実験で有害性を知っていたのに、売り上げや利潤が損なわれるとして世間に隠してきた。
 重大なのはPFOAや代替のフッ素化合物は日常的に広く使われているだけでなく、水や空気を通して拡散し、分解せずに自然環境にとどまり続けるという事実だ。業界は微量の有害性を否定するが、広範な市民に健康被害をもたらす可能性があるという意味では、放射線の低線量内部被ばくと類似した「マイナスの公共財」の性格が強い。」と指摘した。
 最後に筆者は、「事件の経緯が水俣病に酷似している点は驚くばかりだ。企業城下町の支配、有害物質の垂れ流し、社内の動物実験、胎児性患者の発生、事実の隠蔽、行政との癒着、分社化による責任回避等々、日本では製造、輸入は禁止されているが、ダイオキシン等とは異なり、環境基準は定められていない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 米化学会社デュポンに対し、「昨年10月同社に損害賠償を命じる初めての判決が出た」、「同種の裁判が3500軒以上続く」、ということを初めて知った。
 筆者は、「事件の経緯が水俣病に酷似している点は驚くばかりだ。
 企業城下町の支配、
 有害物質の垂れ流し、
 社内の動物実験、
 行政との癒着、
 分社化による責任回避等々。」を教えてくれた。
 むかし、船井総研の代表者の書いたもので、100匹目のサル、という言葉を知って、驚いたことがある。九州のサルも、青森のサルも、同じ時期に「芋を洗って」食べた話だ。
 公害も、所を変え、時を少し変え、人間が起こしている。似ていると思った。現われるのは、抑えつける権力の強弱、被害の範囲の大小、被害者のパワーの大小、等に違いはあれど必ず世界中にあるということか?
 その視点で見ると、急激な経済成長と強大な権力が同時存在する中国には、去年の工場爆発事故のようなことをはじめ、公害被害問題が、自然環境の受容能力オーバーや、被害者国民のパワーアップとともに、これから続発するのではないかと、心配している。
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by sasakitosio | 2016-01-15 17:30 | 東京新聞を読んで | Trackback