憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

危機便乗商法 

1月10日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「北朝鮮の核実験については、大量破壊兵器の開発よりも、自国民を食わせることの方が先だろうという怒りがあるのみである。
 日本の国内政治との関連で考えれば、このニュースは民主主義や自由な言論に対する大量破棄兵器ともなりうる。核兵器の専門家には、あれが水爆の爆発だったかどうか疑問視する声も多い。メディアが正確を期すなら、あの実験を核実験と呼び、北朝鮮は水爆実験と主張していると報じなければならないところである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「近年、政府広報機関と化した感のあるNHKテレビのニュースでは、北朝鮮の主張をうのみにして水爆実験と繰り返し、水爆は広島型原爆の100倍以上の威力を持つとか、過去に米国などが行った水爆実験の映像を流すとか、これでもかと視聴者を怖がらせていた。
 危機を口実に国民の恐怖心をあおり、現政権が進める安全保障法制への指示を引き出すという意図が見え隠れする報道である。ここは冷静さが必要である。核の脅威を除去するために軍事力を行使するという選択肢はあり得ない。イラク戦争のような体制転覆を図れば、核戦争が現実になる恐れもあるからである」と指摘した。
 最後に筆者は、「核開発を進める独裁国家への対応は、危険物の処理のようなものである。慎重さと周到さが何より必要である。危機便乗の商法にだまされてはならない。」として締めくくった。
 読んで、面白く、ためになった。
 「自国民を食わせることの方が先」、 
 「このニュースは民主主義や自由な言論に対する大量破壊兵器ともなり得る」、
 「近年、政府広報機関と化した感のあるNHKテレビのニュースでは」、
 「イラク戦争のような体制転覆を図れば、核戦争が現実になる恐れもある」、等々の指摘は、それぞれ納得した。
 特に「核開発を進める独裁国家への対応は、危険物の処理の様なものである」との例えは、言いいて妙であると、思った。
 そして、組織が破壊するとき、一番混乱が少なく、破壊のためのエネルギーは少ないのは、内部矛盾のエネルギーの高まりを、慎重に、周到に、遠巻きに、じっくり待つことではないか、と思うが。 
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by sasakitosio | 2016-01-11 07:10 | 東京新聞を読んで | Trackback