憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

国家と難民

 12月31日付東京新聞25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「英国の有力紙がドイツのメルケル首相を「今年の人」に選んだという。
 ギリシャ危機などを何とかさばいて欧州政治の求心力であったことや、難民救済で欧州の人権の理念をドイツが率先して実現しようとする意思を評価したためだ。
「やって来るのは膨大な集団ではなく、個々の人間なのだ」と言うメルケル氏の演説は、先ごろの与党の党大会で十分間の称賛の拍手で受け入れられた。もちろん、今年だけで100万人とされるドイツ流入難民は、社会の分断や差別などの問題を引き起こす。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「血と大地」、つまり生まれによる国籍と領土を核心とする国民国家制度では、無国籍の難民や文化的統合を嫌う移民を扱う術はない。市民ではなく、難民を新たな政治理念の出発点とする試みもあるが、その輪郭さえ不明だ。
 「国家」という宿命は一見、逃れられないように見える。」と指摘した。
 最後に筆者は、「だが、日本には10万人以上の「原発難民」がいるだけではない。沖縄の人びとは、戦後、無国籍の状態に陥り、米軍基地を押し付けられて自己決定権と平和的生存権を奪われてきた。先日の辺野古埋立代執行訴訟での翁長雄志氏の陳述は、強権発動と歴史無視の現政権への痛烈な批判だ。
 沖縄の人々の闘いは地方自治や民主主義の問題に留まらない。国民国家の暴力への代案となるべき政治理念を切り開く。」として締めくくった。
 読んで大変勉強になった。
国民国家が国籍と領土を核心とする、ことをあらためて教えてもらった気がした。
また、「沖縄の人々の闘いは、地方自治や民主主義の問題にとどまらない。国民国家の暴力の代案となるべき政治理念を切り開く。」との指摘で、筆者はどんな政治理念を想定しておられるのか、後日この欄でご披瀝いただくことを楽しみにして待つことにした。
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by sasakitosio | 2016-01-04 20:28 | 東京新聞を読んで | Trackback