憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

静かな最後

 12月28日付東京新聞朝刊19面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「師走の午後。朝から連絡がつかない60代男性の部屋を、同僚と二人で訪問した。ドアをたたいても応答はない。アパートの一階。庭から雨戸を開ける。窓越しに倒れている彼が見えた。
 119番すると、救急と消防隊が到着。最終的には、警察立会で、消防隊が窓を破り、救急隊が室内に入った。新聞の溜まり方などから死後2日程度らしい。」と切り出した。
つづけて筆者は、「常に強い妄想があった彼とは現実的な話が出来ず、打ち解ける場面はほとんどなかった。訪問看護も面倒だったのか、まれに逃走された。お役にたった実感はない。
 ただ亡骸がきれいなうちに見つけられた。これだけは良かったなと思う。
 警察によれば、状況から病死の可能性が高いそうだ。重喫煙者だった彼は、ここ最近、激しくせきをしていた。
受診を勧めても断固拒否。
病気が見つかっても、治療できたかどうか。
これはこれでやむを得ない成り行きかもしれない。」教えてくれる。
 最後に筆者は、「約7年の精神科訪問看護師生活で、自宅での逝去は数人。私が現場を見たのは、今回が初めてだった。消防、救急、警察が多数駆けつける大騒ぎ。自宅介護の時代、こうした死は増える。自宅でも静かな最期が迎えられるといい。
 10代から病気とともにあった彼の人生は、困難が多い人生だったと思う。今は安らかにお休みください。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
精神科訪問看護の仕事を続けて、「お役に立った実感はない」・「亡骸がきれいなうちに見つけられた。このことだけは良かったと思う」等の言葉を聞くと、筆者の仕事の大変さと大切さがよく分かった。
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by sasakitosio | 2016-01-04 19:45 | 東京新聞を読んで | Trackback