憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「非立憲」の政治に警鐘

12月28日付東京新聞1面に、「「戦える国」に変質 言わねばならない事」という欄がある。筆者は、憲法学者・石川健治氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「安全保障関連法については、こうゆう決め方・変え方でよいのか、という違和感を持つ人々が、安倍政権の支持者の中にもいたはずだ。この違和感には理由がある。
 決め方・変え方のルールは、法秩序にとって自らがよって立つ根拠であり、最も重要なルールだ。これを破壊すると、法秩序の枠組み自体が壊れてしまう。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「ところが安倍政権は、発足当時から「憲法を国民に取り戻す」と称して、憲法改正ルールを定める憲法96条にねらいを定めた。この決定・変更のルールを攻撃するという姿勢において、政権は首尾一貫している。
 昨年7月1日の閣議決定による憲法解釈変更も、また、そうだった。
集団的自衛権を行使しないという政府の方針は「将来も変更しない」という約束として定着していた。「変えない」というのは変え方のルールの一種であり、憲法上にルールを補充するルールとして政府が自らに課した義務付けである。
 しかし、一内閣の閣議決定によって、国民に信を問おうともせず、大転換が行われた。昨年12月の衆院選では、安保政策の争点化は巧妙に
回避された。そして「勝手に決めるな」と叫ぶ国会前の声を無視して、安保法は成立した。」と指摘した。
 最後に筆者は、「自分に課すルールは義務づけの力が最も強く、それを破るようでは、他のルールもたやすく破り始める。事実、安倍政権は、野党が臨時国会の開催を求めたにもかかわらず、そうした場合に召集を義務付ける憲法第53条を、公然と破るに至った。
 この間、私は安保法それ自体の違憲/合憲とは別に、政権の立憲/非立憲という対立軸を立てて発言してきた。
戦後の立憲政治を担ってきたはずの自民党は変質してしまった。反対派のみならず賛成派ももろともに立憲政治が倒されようとしている事実に、あらためて警鐘を鳴らしたい。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「決め方・変え方のルールは、法秩序にとって自らがよって立つ根拠であり、最も重要なルールだ。これを破壊すると、法秩序の枠組み自体が壊れてしまう。」との指摘は、理解し納得した。
 「この決定・変更のルールを攻撃するという姿勢において、政権は首尾一貫いる。」との指摘もわかった。
 「戦後の立憲政治を担ってきたはずの自民党は変質してしまった。」との指摘は、二代目三代目になって、だんだん初代の苦労や努力が見えなくなり、自分の力で今があると錯覚している「世代」が、政権の中に誕生していることではないかと、思った。
 それは、内側からの支配階層の崩壊が始まっていることのシグナル・サインではないか、とも思っている。
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by sasakitosio | 2015-12-29 05:53 | 東京新聞を読んで | Trackback