戦場に送るな!
2015年 12月 23日
筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「本紙でも報道されたが「自衛隊を戦場へ送るな!」集会は、憲法違反の「戦争法」強行採決三か月目に、東京都北区で開催された。とにかく、派兵反対の世論をひろげ、「出兵」を止める運動を全国へひろげる、その最初の集会だった。1300人の会館に2200人が集まり、第二会場もあふれ、帰った人が多かった。」と切り出した。
つづけて筆者は、「97年前、1918年8月、日本軍は米軍とシベリアへ出兵した。ロシアの混乱をに乗じて東シベリアを支配しようという野望だった。10億円の戦費を費やし、3500人の戦死者をだして撤退した。愚かである。
「米よこせ」米騒動の時代だった。社会不安に備えて警官が増強されていた。それでもシベリア出兵反対の世論が強かった。日本政府はいわば「有志連合」の言いなりになって「出兵」した。いま、ウラジオストクにその記念碑がある。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「自衛隊員を殺すな。自衛隊員は殺すな。銃を向けるな。戦争させない。平和国家の誇りを守る。
それが切実な時代になった。おそらく自衛隊員のほとんどは、米国のために死ぬなど考えていない。家族も息子や夫が殺したり、殺されたりすると、考えてもいない。その家族の思いも含めた、「戦場へ送らない運動」である。弁護士の協力による「自衛官110番」も必要となる。自衛隊の内外から戦場へ送るな!の声が高まるだろう。」として締めくくった。
読んで、勉強になった。
「戦争法」の施行前に、起こされた「自衛隊を戦場に送るな!」の運動の意義は大きい、と思った。
自衛隊員の家族も含め、多くの国民の共感が得られる「スローガンだ」と思った。「戦争法」施行に対する、先制攻撃であり、その結果、誰が何のために「戦争」したがっているかが炙り出されるかもしれない、と思った。
ただ、戦争に反対と思われる「長崎で原爆投下で山陰にいて被害を免れたという80歳の男性」から、自衛隊の家族が隊員が家を出るとき「無事に帰ってきて」といって送り出すのはおかしいと思わないか、と問われて驚いた。
この素朴な意見が、自衛隊員やその家族と、その他の国民との連帯を危うくするような気がしたが。家族の心情として、分かってあげたい、と答えておいた。