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by sasakitosio

米国の利上げ  なお残る出口のリスク

 12月18日付朝日新聞社説に、「なお残る出口のリスク」という見出しで米国の利上げによる世界経済への影響について記事が載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「米連邦準備制度理事会(FRB)が9年ぶりとなる利上げを決めた。2008年のリーマン・ショック後、日本や欧州に先駆けての利上げである。」と切り出した。
 つづけて社説は、「ありあまるお金が金融市場に投じられる異常な緩和状態をつくり出してきた大元が、米国の金融緩和だった。引きしめに転じることで世界のお金の流れは大きく変わる。金融政策が正常化へと動き出すことは長期的な世界経済の安定に望ましく、その意味で決定は評価できる。
 米景気は総じて明るくなっている。雇用が改善し個人消費も堅調だ。
 しかし、物価の上昇は、FRBが目標とする2%に届いていない。新興国経済に活気がないことから、輸出増を見込んだ設備投資も盛り上がっていない。
 景気が上向く中で実施してきた過去の利上げと今回とではずいぶん様相が違う。だからだろう、FRBのイエレン議長は今後ゆっくりと段階的に利上げを進めると説明している。
 米国の大規模緩和は、リーマン・ショックから世界恐慌へと危機が広がることを封じる意味はあった。だが、緊急避難だったはずの政策が7年間にも及び、新しい危機リスクのエネルギーを蓄積させた側面がある。」と指摘した。
 さらに社説は、「とくに懸念されるのは資産価格の動向だ。ゼロ金利下でいくらでもお金を調達できる環境となったことで、株や債券への投資が進み、歴史的な高値が続いている。8年前に問題となった低所得者向けサブプライムローンが再び自動車ローンなどで増加している。マネーの巻き戻しで、こうしたお金の動きが調整されていくことは避けようがないだろう。
 FRB自身の出口戦略も簡単ではない。FRBが買い進めた国債や金融商品などの保有資産は平時の5倍の4.5兆ドル(約550兆円)にのぼる。FRBはこれをすこしづつ減らし、市場に注ぎ込んだ大量のお金を回収する必要がある。ペースによっては市場を混乱させる恐れもあり、慎重さが不可欠な、息の長い試みとなる。
 金融政策は今後、米が引き締め、日欧が緩和というねじれ状態になる。それが国際的なマネーの流れにどんな影響を与えるか、読みにくい。あらゆる事態を想定しておくべきだ。」と指摘した。
 最後に社説は、「日本銀行と欧州中央銀行(ECB)、も大規模緩和の手じまいに向け、出口戦略を練っておく必要がある。先行するFRBのかじ取りは、そのための教材となるはずだ。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが9年半ぶりであること」を知った。
 「景気が上向くなかで実施してきた過去の利上げと今回とではずいぶん様相が違う」とのことも社説に教えてもらった。
 米国の大規模緩和は「新しいリスクのエネルギーを蓄積させた側面がある。とくに懸念されるのは資産価格の動向だ」との指摘は、日本での過去の「株バブル」が弾けて、まじめに稼いだ資産をすっかりなくし、借金を背負って近所を引越しの挨拶もできず去り、いまだに連絡が取れない「友人とその家族」を思い出す。
 そして今日は、年金原資の喪失はないのかが、大いに気にかかる。
 また、「FRBが買い進めた国債や金融商品などの保有資産は平時の5倍の4.5兆ドル(550兆円)にのぼる」とのこと。
 これは、このまま塩漬けに出来るのか、するのか、それとも市場に注ぎ込んだ大量のお金を回収するのか、回収できるのか、歴史的な実験はまだまだ序幕のような気がするが。
 終幕が、巷に多くの悲劇を生まないことを切に祈りたい。
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by sasakitosio | 2015-12-19 07:11 | 朝日新聞を読んで | Trackback