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by sasakitosio

「大義」も吹っ飛ぶ中東情勢

 12月13日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「イスラエルがアラブ首長国連邦のアブダビに外交使節事務所を開設すると発表。意外な両国の接近が、中東情勢に影響を及ぼすかもしれないと注目されている。
 開設するのはアブダビに本部のある国際再生可能エネルギー機関(IRENA)への使節団の事務所なのだが、アラブ首長国連邦はイスラエルを国家として認めていない立場なので極めて異例な措置と言える。
 しかも、IRENAへの常設の使節団事務所を設置するのは加盟国144カ国中イスラエルのみというのも異例だ。再生可能エネルギー問題を扱うというのは表向きの話で、現実には俗にいう「裏口外交」の窓口になると考えるのが妥当だろう。」と教えてくれる。
つづけて筆者は、「 今回の決定は、湾岸国の盟主格のサウジアラビアの同意なくして行われたとは考えにくい。であれば、これをきっかけにイスラエルとサウジアラビアをはじめとする湾岸の豊かな産油国との関係改善が進むのではなかろうか。
 イスラエルはすでにエジプトとヨルダンとは正式に国交を結び大使館を構えているので、今後アラブ世界との付き合いの間口が大きく開けて行くことも考えられる。
「米国が中東での責任に負担をしだいに減らしているときに、サウジアラビアやヨルダン、エジプトそしてアラブ首長国連邦は、イスラエルが彼らを必要とする以上にイスラエルを必要とするようになっている」
 イスラエルの有力紙ハーレツは、今回の決定の背景をこう分析する。
 サウジアラビアをはじめ湾岸イスラム教スンニ派の国々は近年イランを総本山とするシーア派の勢力がイラクやシリアなどで支配権を拡張しているのに危機感を抱いていると言われていた。またイスラム国のような過激派の脅威に対抗するためためにも、戦略的に頼りになる国との連携を模索していたようだ。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「一方のイスラエルはイランの核兵器開発を深刻に受け止め、イランを攻撃する際にはサウジアラビア上空を軍用機が通過するのを黙認するよう同国と協議しているとも伝えられていた。
 つまり、イランという共通の敵を前にイスラエルと湾岸諸国が急速に接近したわけで、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などはすでにイスラエル製ミサイル迎撃システムの購入で合意したと英国のスカイニュースは伝えている。さらに、アラブの国々がイスラエルと連携するのはその存在を認めることにほかならないが、それは中東和平問題にまで影響を及ぼすことになるかもしれない。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「「アラブの大義」とはイスラエルの存在を認めないことだったからだ。それが否定されるとパレスチナの対イスラエル戦争は、言ってみればハシゴを外されるようなことにもなりかねないだろう。
 成り行き注目だ。」として締めくくった。
 読んで、勉強になった。
 イスラエルの有力紙ハーレツが、「米国が中東での責任の負担をしだいに減らしているときに、サウジアラビアやヨルダン、エジプトそしてアラブ首長国連邦は、イスラエルが彼らを必要とする以上にイスラエルを必要とするようになっている」と、分析していること、
 英国のスカイニュースは「サウジアラビアやアラブ首長国連邦などはすでにイスラエル製ミサイル迎撃システム購入で合意した」と伝えているとのこと、等を知った。
 また筆者から「「アラブの大義」とはイスラエルの存在を認めないことだった」とのことを、教えてもらった。
 大義と宗派争いと権力・カネ、どちらが人間の心を支配し行動を決定づけるのか、筆者の指摘通り「成り行きに注目」するしかない。しかし、結果の戦争だけは、勘弁してほしいと思った。
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by sasakitosio | 2015-12-16 06:29 | 東京新聞を読んで | Trackback