憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

遠い政治を変えるために

 12月7日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、哲学者・内山節氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「私が暮らす村でもある群馬県上野村にいるときは、村の政治は近いところにあると感じられる。村が今どんな政策をおこなおうとしているのかは、身近な関心事であり続ける。たとえ自分に直接的な影響のないことでも、村が衰退してしまえば私の村の暮らしも影響を受けるのだから、人ごとではない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「ところが日本の政治や東京都の政治には、村の政治のよう親しみはない。
 国の政治は、私たちのこれからに根底的な影響を与えるのに、その政治は遠くにあるように感じるのである。増税や社会保障の変化はたちまち自分たちの生活に影響を与えるし、原発再稼働や安保法制、特定秘密保護法なども、私たちの未来を根底から揺さぶる内容を持っている。
 そのことは分かっているはずなのに、国の政治は何となく遠くにあるように感じるのはなぜだろうか。
 この一年振り返ってみると、このことは大きな問題を生みだしていた。現代の国の政治は、政治が遠くにあると感じられることを利用して行われている、そのことを明確にしたのが、今年の日本でもあった。遠くにあると感じられるから無関心がふえ、うまく人気をつかんだ人たちが選挙では当選してくる。人気を得るためには「敵」をつくり、その「敵」と闘っている自分を演出してくるのも現在のやり方だ。孤軍奮闘して頑張っているという印象を与えられれば、その内容が吟味されることもなく一定の支持を獲得できる。それもまた政治の遠さを巧みに利用したやり方だ。
 安倍政治や橋下政治に共通しているものは、日本を立て直そうと孤軍奮闘しているという演出なのである。それによって支持が得られれば、その後は国民のこえなど耳を傾ける必要はない。そういう政治がまかり通ったのがこの一年であった。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「だが他方で今年は、国の政治を監視し抵抗する動きが広がった年でもあった。若者を中心とした安保法制に反対する活動は拡大し、街頭での意思表示がこれほど大きくなった年は近年なかった。
 私もこのような活動は、大事な動きだと思っている。
 しかし、やはり国の政治が遠くにあるということに変わりはない。その点では国民は無力なのである。
 ただし、その無力さに負けないという気持ちを持ち続ける人たちが現われてきた。それが今年の一面だった。
 今の日本の政治に呑みこまれて被害者になることを拒否する。
 このまま黙っていては時流に呑みこまれていくばかりだという危機感がこの動きを支えていた。だがそのことによって、政治が自分たちの意思とつながるところに降りてきたかといえばそうではななかった。国の課題は地域の身近な課題に変えた沖縄を例外として。」と指摘した。
 最後に筆者は、「とするとこれからの政治をどうしていったらよいのかという課題は二つある。
 ひとつはいまの政治を監視し意思表明を続ける必要性であり、もうひとつは将来の課題として、政治の在り方自体を問い直すことである。
 安倍政権が決して語ることの無かった地域主権や地方分権の在り方をふくめて、政治を遠いものから身近なものに変えるには、どんな政治制度の改革が必要なのか。
 それを問う必要性を教えたのも、この一年だった。」として締めくくった。
 読んで、たくさんの刺激を受けた。
 筆者はこの一年を、「遠くにあると感じられるから無関心が増え、うまく人気をつかんだ人たちが選挙では当選してくる。人気を得るためには、「敵」をつくり、その「敵」と闘っている。自分を演出してくるのも現在のやり方だ。
 孤軍奮闘して頑張っているという印象を与えられれば、その内容を吟味されることもなく一定の支持を獲得できる」、
 「安倍政治や大阪の橋下政治に共通しているものは、日本を立て直そうと孤軍奮闘しているという演出なのである。その後は国民の声などに耳を傾ける必要がない、そういう政治がまかり通ったがこの一年」、
 「若者を中心とした安保法制に反対する活動は拡大し、街頭での意思表示がこれほど大きくなった年は近年なかった」、と総括した。この総括は、理解し納得した。
 さらに筆者は、「これからの政治をどうしたらよいかという課題は二つある」「ひとつは今の政治を監視し意思表明を続ける必要性」、もうひとつは、将来の課題として、政治の在り方を問い直すことである」、を、提案している。筆者の提案に全く異論はない。
 思うに、マイナンバーの導入を契機に、政治も行政も間接民主主義のコントロールから、直接民主主義のコントロールに変える社会変革が出来ないものだろうか。
 特に、公職選挙法は、供託金は廃止し、落選時の復職保証、選挙の完全公営化、を実施して、お金・社会的身分・信条・思想等による一切の不平等を解消してはいかがなものであろうか。
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22652589
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2015-12-13 13:27 | 東京新聞を読んで | Trackback