憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

結党60年 一強自民に潜む弱点

12月6日付朝日新聞2面に、「日曜に想う」という欄がある。筆者は、特別編集委員・星浩氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
 先ず筆者は、「<今日より明日へ 道を拓こう 一人の幸福 皆の幸福
 11月29日、自由民主党が都内のホテルで開いた結党60年を祝う式典には、安倍晋三首相(総裁)をはじめ国会議員や地方議員らが集まり、党歌かを斉唱した。「よく聞くと、生活協同組合の歌みたいだ」と出席者が話していた。
 そもそも競争を重んじる「自由」と分配に重点を置く「民主」という二つの考え方を併せ持つ。その党名自体が、融通無碍の体質の原点にある。
 持ち前のしぶとさで、深刻な危機を何度も乗り切ってきた。
 1960年、日米安保条約を強行して逆風にさらされた岸信介首相の後には、ハト派の池田勇人氏を選んだ。「寛容と忍耐」を掲げ、ペースチェンジをやってのけた。
 74年、金権批判で退陣した田中角栄首相の後任は「クリーン」を売りものにしていた三木武夫氏に委ねた。
 時には奇手も繰り出す。野党から政権に戻るためには、社会党の村山富市委員長を首相に担ぐことも厭わなかった。「変人」といわれていた小泉純一郎を首相に据えたこともある。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この党は、これからも日本政治を担っていくのだろうか。自民党史の半分に当たる30年間、政治の現場を見てきた記者として、いくつか気になる点がある。まず多様な意見が聞かれなくなったことである。
 三原朝彦衆議員を訪ねた。86年衆院選で自民党から初当選。政治改革を訴えて93年に離党。武村正義氏らと新党さきがけを結成した。
 97年に復党。当選と落選を重ねて「7勝3敗」だ。
 閣僚経験はない。一貫して取り組んでいるのはアフリカ支援だ。地熱発電所をアフリカで普及できないか。日本の企業に声をかけて現地調査を進めた。
 ウガンダでTシャツを生産し、東京五輪の時に売る計画も練っている。多くの自民党議員が激励してくれる。
 「復党もあっさり受け入れてくれた。懐の深さを感じます」と三原氏は語る。
 しかし、最近、気になることがあった。中国や韓国との関係改善をめぐって、党の会合で「戦争の被害者と加害者では、ものの受け止め方が違う。そこを考えないといけない」と発言したら、出席者から、反応が無かった。
 一方で、強硬な発言には拍手がつづいたという。
 「党内の空気を読む議員が増えたかもしれない。隣国とどう付き合うのかじっくり議論していくことが自民党の強みになるはずだが・・・」と三原氏は言う。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「先の総裁選では、安倍首相の政策に注文を付けてきた野田聖子氏が推薦人を集めきれず、出馬断念に追い込まれた。「言論の自由があるのが自由民主党、自由がないのが民主党」(小泉進次郎氏)とライバルを批判していたのに、いまや「単色」だ。
 改革への熱意も怪しい。民主党の長妻昭代表代行は15年前の初当選。40歳で74歳の自民党のベテランを打ち負かした。選挙区は東京の渋谷、中野両区。
 「自民党は改革を進められず、都市部の有権者にそっぽを向かれた」と当時、胸を張っていたのを覚えている。
 ところが、この選挙の翌年、首相に就いた小泉氏が「自民党をぶっ壊す」と叫び、「改革」を打ち出した。
 自民党の勢いは回復し、郵政民営化を問う衆院選で圧勝する。
 「小泉氏の改革は本物とは言えないが、アピールが巧みだった。自民党でも改革できるという印象を与えた。
 いまの自民党は既得権益と闘う気概はなく、改革の意識は弱くなっている」と長妻氏は分析する。
 もっとも、長妻氏の民主党にも、以前のような政権を奪い取るという熱気は感じられない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「「解党」だ「党名変更だ」といった後ろ向きの声が消えない。60年間、解党論もほとんどなく党名も変えずにきた自民党に対抗するには、性根を据えて立ち向かわなければならないはずだ。
 がっぶり四つで組み合える好敵手が育たない。長い目で見ると、それも自民党の弱点かもしれない。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 自民党には「持ち前のしぶとさ」「懐の深さ」があることは、筆者指摘の通りのような気がした。被支配階層の一人の自分だが、戦争しない自民党、憲法変えない自民党なら、自民党が政権についていることに、嫌悪感や違和感は全くない。
 中国や韓国との関係改善を巡って、「強硬な発言に拍手が続いた」との三原朝彦衆議員の発言は、「懐の深さ」に陰りが出ていることを教えてくれた。 その原因については、筆者に教えてほしい点だ。
 また、民主党政権の崩壊と自民党のしぶとさの双方を遠くから見て感じたことは、国民の改革志向の波に、自民党が池田勇人氏、三木武雄氏、小泉純一郎氏で乗った。民主党は本当の改革「天下りの根絶」を主張し、国民から支持されたが、官僚の抵抗に遭って、理想そのものが間違っていたと喧伝され、力がないとの烙印を押された、そんな気がしてならない。
 だから、筆者の「この党は、これからも日本の政治を担っていくのだろうか。」の問いは、官僚の手のひらに乗り続けられるかどうか、支える官僚の能力が時代の変化に対応できるかどうか、にかかっているような気がしてならないが?
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by sasakitosio | 2015-12-08 06:25 | 朝日新聞を読んで | Trackback