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by sasakitosio

県外つぶし官僚暗躍 民主は解党 出直せ

11月28日東京新聞28面と29面にわたり、「こちら特報部」という欄がある。
「 たたかれ続ける元首相 鳩山氏に聞く」、「辺野古に染まった大臣」、「政策間違っていなかった」の立て見出し、
「県外つぶし 官僚暗躍」、「民主は解党 出直せ」の大見出し、「沖縄中心 挑発的行動も辞さず」の中見出し、等々見出しが躍った。
 今日はこの記事を学習することにした。
 まず記事は、「米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する声が地元沖縄でかってないほど高まったきっかけは、鳩山由紀夫元首相(68)が民主党政権誕生前夜に打ち出した「(移転先は)最低でも県外」の方針である。辺野古の代替地が見つからずに頓挫したが、米側の意向を忖度する官僚支配の病弊と。沖縄への差別構造を間違いなく可視化した。民主党政権の理想はもっと評価されていい。安倍政権が真逆の方向へ突き進む今、鳩山氏本人に聞いた。(佐藤圭、木村智美、白名正和)」と切り出した。
 つづけて記事は、「東京・永田町のビルの一室。鳩山氏は、インタビューを謝罪の言葉から始めた。
 「首相として(普天間移設問題を)希望通りに落着させられなかった。自分の力不足だったと申し訳なく思っている」
 民主党は、政権交代を果たした2009年衆院選のマニフェスト(政権公約)で、在日米軍基地問題について「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地の在り方についても見直しの方向で臨む」と明記した。自公政権が決めた辺野古の見直しをにじませた格好だ。当時民主党代表の鳩山氏は、遊説先の沖縄で「最低でも県外」とさらに踏み込んだ。
 しかし、民主党政権が誕生すると、米国と気脈を通じる外務、防衛官僚らは「県外つぶし」に暗躍した。
 例えば、防衛官僚は「米側の移転先の条件は沖縄から65マイル(約104キロ)以内」と主張した。
 「防衛官僚が日米の作業部会の結論として持ってきた。訓練の一体性を考えると、移転先は65マイル以内でなければむりだ。と。
 そうなれば沖縄県外はほぼ不可能。そころが、実は出所不明で、米側はそんなことは言っていないという。
 後に佐賀県への訓練移転が検討されたことからも分かるとおり、事実無根だった。
 私をあきらめさせるために理屈をひねり出したとしか思えない」
閣僚も(面従腹背)だった。鳩山氏は独自に、ヘリを搭載する輸送船を数隻建造し、海兵隊をローテーション展開することで「事実上の県外」を実現する案を検討した。
 北沢俊美防衛相に日米防衛首脳会談で打診するよう求めたが、米側には伝わらなかったという。
 一方の岡田克也外相は嘉手納統合案を持ち出した。
「官僚指導を打破して政治主導でやらなければならなかったが、大臣たちは役所に絡め取られてしまった。嘉手納統合は一つの落としどころだったかもしれないが、これが駄目だとなって岡田氏も次の案を見いだすことが出来なかった。
 北沢氏は早い段階から辺野古に染まっていた。」
 鳩山氏は鹿児島県・徳之島への移設案も探ったものの、最後は辺野古に回帰せざるを得なかった。沖縄の人たちは、鳩山氏の裏切り行為を厳しく問い続ける。それと同時に、「辺野古ノー」を沖縄の民意として確立したことも事実だ。
 むしろ、普天間問題の迷走が鳩山個人の責任に矮小化され、「県外は幻想」との世論が本土で醸成されることを心配している。」と教えてくれる。
 さらに記事は、「鳩山氏は首相退陣後も沖縄に何度も足を運ぶ。
 「全国を歩いていると、沖縄が一番やさしく接してくれる。今でも失望の念はあるだろう。ただ、自分たちが今まで言いたくても言えなかったことを、時の首相が口に出してくれたおかげで、勇気をもって行動できるようになったと思ってくれているているようだ。」
 2010年6月鳩山政権はわずか8カ月で瓦解した。退陣の理由は、普天間問題だけのように思われがちだが、鳩山氏の資金管理団体をめぐる「偽装献金問題」が大きかった。
 「普天間問題は政府全体で責任を負うべきテーマだが、献金問題は違う。プライベートなことにより、来るべき参院選(10年7月)で同志がバタバタと倒れることは、私には耐えられなかった」
 献金問題では鳩山氏の母親が毎月1500万円を7、8年間、鳩山氏に提供していたことが判明している。罪は罪だが利権をあさっていたわけではない。
「秘書は、企業から(資産家の)鳩山に政治献金なんて必要ないだろうと、断られていたみたいだ。やむなく母親のせわになったようだが、私にも言えず(虚偽)の帳簿をつくっていた。私個人の問題で民主党政権が短命に終わったことは申し訳なく思っている。」」と教えてくれる
 さらにつづけて記事は、「09年衆院選民主党マニフェストをめくると、
「税金の無駄づかいと天下りを根絶」
「一人当たり年31万2千円の「子ども手当」を支給」
「対等な日米関係」
 などのスローガンが目に飛び込んでくる。確かに有権者の多くは、民主党の理想に大きな期待をかけた。
 それが今となっては「民主党政権は失敗だった」と総括する論調が幅を利かせている。安倍晋三首相は、国会答弁などで「民主党政権時代」を否定的な文脈で多用する。このままでは民主党政権は(なかったこと)にされかねない。
 鳩山氏は「子ども手当にしても、直接家庭に資金を提供するということは今までやってこなかったことだ。方向性は間違っていなかった。」と強調する。とはいえ、あまりにも経験不足だったのではないか。
 「いっぺんにやろうとして官僚に理解されなかった。
 官僚の天下り先を奪うような方向にしたために官僚の抵抗に遭い、(民主党の理想自体が)意味がないものと喧伝された。」
 その民主党は下野後、反転攻勢のきっかけをつかめないどころか、政界再編や選挙協力のあり方をめぐってごたごたしている。鳩山氏は13年に「昔の民主党とはかけ離れてしまった」との理由で民主党を離党したが、「創業者」として行く末を気にしている。
 「安倍政権への明確な対抗軸をつくれるはずなのに、何を目指しているのか見えない。既存勢力でないところに大きな旗を立て、そこに一人一人が結集する。(他党で)比例復活した人たちは新党でないと合流できないので、いったん解党して出直すしかない」
 政界引退後も「鳩山バッシング」はやまない。安倍政権が大手は振る中、民主党政権の象徴ともいえる鳩山氏に対する風当たりが強いのは当然と言えば当然だが、本人も挑発的な行動を辞さない。今年3月、ロシアに併合されたウクライナ南部クリミアを訪問した際は、併合を認めていない安倍政権が激しく反発した。
 「存在を認めてくれている」。ニヤッと笑った後、真顔に戻って「ロシアが軍事的に併合したと思われているが、クリミアの人たちは自分たちの意思で行動している」。そして「国益に沿ったことをしているつもりだ。これからも行動していく」と宣言するのだ。
「行動」の中心は、やはり沖縄である。
 「辺野古を阻止するのはもちろんだが、今は、国内にも普天間の移設先求めるべきではないと考えている。」」と教えてくれる。
 最後に記事は、「最後に「政界に復帰する気はないのか」と質問したところ、「全く考えていない」と否定した。
 「あのような形で首相を辞めたことが、結果として現在の政治状況につながっている。バッジをつけない形で責任を果たしていきたい」」として締めくくった。
 読んで、鳩山由紀夫氏と民主党への理解が深まった。
 鳩山由紀夫氏が、柏駅へ選挙応援に来た時に、握手をしたことがある。その時の印象は、指の細さと、誠実な人、との印象だった。
 この記事を読むと、鳩山由紀夫氏の誠実さが、発言の中に見だされる。
 民主党政権については、
 「税金のムダづかいと天下りを根絶」、
 「一人当たり年31万2千円の「子ども手当」を支給」、
 「対等な日米同盟」、等、私も民主党の理想に期待した一人だ。とくに、「天下り根絶」は予算を伴わなくて、法律一本でできる政策だから、実行しやすいと思った。
 ところが記事によれば、「官僚の天下り先を奪うような方向にしたため官僚の抵抗に遭い、(民主党の理想自体が)意味がないものと喧伝された」と鳩山由紀夫氏は述懐している。
「天下り根絶」は、税金の無駄遣いの分かりやすい例だが、それよりも何よりも少なくとも「官尊民卑」の悪弊を、労働者間の「不公平」の助長を、日本社会からなくする大きな一歩になるのではなかろうか。
 鳩山由紀夫氏の「既存勢力でないところに大きな旗を立て、一人一人が結集する。(他党で)比例復活した人たちは新党でないと合流できないので、いったん解党して出直すしかない」との指摘は、理解でき納得できた。
 そして、民主党政権の崩壊を見た時に、民主党が掲げた理想は、一つでも実現しようとすると、明治維新以来培われた「官僚の既得権」を奪うことになり、内閣がそのたびに潰されていくような気がした。
 本当に、日本の政治を洗い直すには、国会議員も次の選挙は立たない、今期で全てをやりつくすような「覚悟」が必要ようなような気がして来た。
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by sasakitosio | 2015-12-04 06:19 | 東京新聞を読んで | Trackback