憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

無知は悪をなす

 11月30日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「インスリン注射が必須だった7歳の男児にインスリン注射を中断させ、死亡させた容疑で自称祈祷師が逮捕された。報道によれば、両親が祈祷に走った理由は「インスリンの注射を嫌がり可哀そうだった」からという。
 嫌がることをさせたくないのは当然の親心だろうが、その結果、取り返しのつかない悲劇になった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「薬といえば副作用、薬漬け。マイナス面ばかりが取り上げられる傾向がある。けれども、くすりがどれだけの命を救っているか、考えてほしい。
 インスリンにしても、これがない時代、糖尿病は死病だった。病気になるのは不運。だが、今の時代に生まれて、助かる命を落としたことは、さらなる不運である。
 わらおもつかむ思いだったろうと、親の心中をおもんばかる向きもあるが、私はあえてそうしたくない。彼の命を奪ったのは、親心と無知。無知に付け込む者が最も悪だが、一方で、無知も悪をなす。」と指摘した・
 さらに筆者は、「今回はインスリンと祈祷だから、誰もが親の選択が間違っていたとわかる。だが、これが標準的な薬物療法と自然をうたう治療選択だったら? 
 そうした治療に頼って子どものステロイド内服を中止。生命の危機にひんした例もあった。たとえその治療がつらくとも、やらなくては命が危ない。それを理解しない親がいるのが、残念でならない」として締めくくった。
 読んで、考えさせられた。
 「彼の命を奪ったのは、親心と無知。」との指摘は、命といつも向き合っている看護師としての、救えた命への「無念」の思いからだろうが、その厳しさに驚いた。
 ただ、自分たちの判断で子どもによかれと思ってやったことで、子どもを失った両親の無念・斬鬼を忖度すると、慰めようがない。
 昔、親しくなった僧侶から、人間は病気や事故では死なない、寿命で死ぬ、と聞いたことを思いだした。
 
 
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by sasakitosio | 2015-12-01 06:16 | 東京新聞を読んで | Trackback