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by sasakitosio

苦境の組織 立て直す

 11月24日付東京新聞1面に、「知に挑む2015年ノーベル賞」という欄がある。今日はこに記事に学ぶことにした。
 まず記事は、「「苦境の組織を立て直す」という見出しで始まった。
 微生物から有用物質を取り出す研究が軌道に乗り始めた1975年、大村智は北里研究所から思いがけない通告を受けた。
 「研究室を閉鎖してもらえないか」
 研究所は経営悪化を理由に、大村に北里大へ移るよう求めたのだ。大村は自前で企業から研究資金を調達し、スタッフの人件費や研究室の部屋代を賄う「独立採算制」を決断し、存続に持ち込んだ。
「資金がないから研究ができないというのは言い訳だ」というのが大村の信条になった。
 84年に研究所副所長に就任し、組織全体の財政再建に乗り出す。その過程で専門家から会計学・経営学を本格的に学んだ。やってみればなかなか手応えがある。「経営も研究だ」と感じるようになった。反発も出てくるが、理を尽くして話し、改革を進めた。
 埼玉県北本市での新病院建設には苦心した。地元住民は、研究所はいらないが病院は歓迎という姿勢。地元医師会は病院が出来たら困るという。大村は熱意に加え、巧みな交渉力も発揮して乗り切った。そして資金面で病院建設を支えたのは「イベルメクチン」の特許使用料収入だった。
 大村は、読書などで感銘した言葉を日記帳に書き溜めている。正月には、お気に入りの言葉を色紙に揮毫し、額に入れて研究室に掲げ、スタッフにも配る。
 今年は「至誠惻怛。幕末、財政破綻寸前の備中松山藩で改革を行った学者・山田方谷が、越後長岡藩家老・永井継之助に伝えた言葉だ。苦境に置かれた組織を立て直したところが大村と重なる。
 この10月、母校の山梨大でも後輩の学生にこの言葉を紹介した。
 「何事も真心(至誠)と慈しみの気持ち(惻怛)を持ってやるということ。そうすればうまくいくんです」」として締めくくった。
 読んで、感心した。
 大村智氏は、学者のイメージを一新させた学者だ。
専門家から会計学・経営学をまなび、「経営も研究」だといいきるところは、やはり並の学者ではない、と思った。
 埼玉県北本市での新病院建設にむけて、地元市民と医師会を熱意と交渉力で乗り切った、とのことは、やはり人に信用される「人間性」を、大村智氏は持っておられるからではないか、と思った。
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by sasakitosio | 2015-11-30 06:29 | 東京新聞を読んで | Trackback