憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

原因と結果

11月27日東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「13日夜「(日本時間14日未明)、パリで発生した同時多発テロに関する論評を読んでいると強い違和感を覚える。原因と結果を取り違えている論者が少なくないからだ。
 「イスラム国が」(IS)が国際社会の秩序を混乱させている原因であるという見方は間違えている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「ISが原因ではない。サイクス・ピコ秘密協定〔1916年〕に基づいて、欧米の都合で中東の宗教、歴史、地理、部族分布などと無関係に国境線が引かれ、建設された国家が機能不全を起こしていることが原因で、その結果ISが生まれたのである。
 中東に安定した新秩序が形成されない限り、ISを除去しても、別の名称の団体が、似たようなテロ活動を起こすことになる。この地に安定した新秩序が近未来に形成される可能性は低い。したがって、アッラー(神)によって制定されたシャリーヤ(イスラム法)によって全世界を単一のカリフ帝国(イスラム帝国)が支配するような状態を暴力やテロに訴えてでも実現しようとする運動は今後も続く。」と指摘した。
 最後に筆者は、「当面は、空爆で拠点を破壊するとともに、ISの要求を一切受け入れず、テロに関与した者については法規を厳格に適用して責任を取らせるという対症療法しか打つ手がない。
 テロを続けても目的が達成できないと判断すれば、ISは戦術を変える。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
 「サイクス・ピコ秘密協定に基づいて、欧米の都合で中東の宗教、歴史、地理、部族の分布などと無関係に国境線が引かれ、建設された国家が機能不全を起こしていることが原因で、その結果ISが生まれたのである」との指摘は、理解出来た。
 「この地に安定した新秩序が近未来に形成される可能性は低い」との指摘、
 「全世界を単一のカリフ帝国(イスラム帝国)が支配するような状態を暴力やテロに訴えてでも実現しようとする運動は今後も続く」との指摘、は当たってほしくないことだ。
 ただ、「テロを続けても目的が達成できないと判断すれば、ISは戦術を変える」との指摘は納得した。
 そして、筆者指摘の「ISの要求を一切受け入れず、テロに関与した者については法規を厳格に適用して責任を取らせる」ことに合せて、「中東のことは、中東に」任せて、周りの国々は「武器を供与したり、爆撃したり、軍隊をだしだり」しないで、あふれ出る「人間」の保護にだけ、手をつなぐというようなことが出来ないのだろうか?
 日本政府が、そういう点、「人間の安全保障」の面で、世界貢献ができないものだろうか?
 
 
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22574363
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2015-11-28 06:20 | 東京新聞を読んで | Trackback