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by sasakitosio

ノーベル賞受賞 人材の多様性 創造の源

 11月21日付朝日新聞朝刊15面に、「記者有論」という欄がある。筆者は、オピニオン編集部・辻篤子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「昨年に続いて今年も、アルフレッド・ノーベルの命日に当たる12月10日に開かれるノーベル賞授賞式の舞台に日本人が立つ。
 その二人の受賞者が、旧帝大などのいわゆる有名大学出身でないことが話題になった。人材の多様性が重要、ということだろう。
 医学生理学賞を受賞する大村智さんは山梨大学の出身で、研究は主に北里大学で行った。まず家畜の薬にねらいを定めたのは、人の薬はいわば主戦場で競争が激しく、人的にも経済的にも勝る大きな研究室にはかないそうにないからだ。
そして見つけた動物の寄生虫薬が、熱帯の風土病の特効薬ともなることがわかり、多くの人を失明から救った。
 小さい大学ならではの戦略が奏功した形だ。
 物理学賞の梶田隆章さんは埼玉大学から東京大学の小柴昌俊研究室に進んだ。小柴さんが「いろいろな大学から卒業生を受け入れた」と語るように、必ずしも優等勢揃いではない、物理好きの集まりだった。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「小柴研究室の実験を技術面で支えた浜松ホトニクスも、野武士集団のような会社という。光検出器のメーカーとして出発して60年余り、光関連技術では世界のトップである。小柴さんが1987年の最終講義で「浜ホトの技術があるので負けません」と語った通り、同社の技術を使った二つの実験が師弟に二つのノーベル賞をもたらした。
 その技術力の源泉は、成果を挙げようと上げまいと、基本的に年功序列の人事制度にある、と聞いて驚いた。成果に応じて給与や待遇を変える、成果主義の対極である。
 「人類未知未踏を追及しろ」。晝馬輝夫会長が掲げた方針だ。答えは教科書に書いてないから、現場で工夫して考えるしかない。社員全員に研究開発人材として力を発揮してもらわなければならず、そのためには評価を気にせず、気持ちよく働いてもらいたい、という考えが背景にある。
 「人は人を評価できない」というのが会長の持論でもあるそうだ。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「小柴さんが注文した口径20インチの光電子倍増菅は、当時最大の5インチに比べて破格の大きさだった。開発を託されたのは工業高校出身の31歳の技術者を中心とするチームだった。
 いまは常務となった鈴木賢次さんは「朝が待ち遠しいほどだった」と夢中で取り組んだ日々を振り返る。世界をあっといわせた成果だったが、報奨金や表彰があるわけでもなく、あくまでも仕事の一つ。
 「20年経ってノーベル賞で脚光を浴び、そういえばと思い出しました」と笑う。
 技術者には、何かを成し遂げたという満足感がおおきいのだろう。
 個性豊かな一人ひとりを生かすことがこれからの科学や技術を豊かに育むうえで欠かせない。ノーベル賞がそう教えてくれる。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「浜松ホトニクス」を初めて知った。
 小柴さんが1987年の最終講義で「浜ホトの技術があるので負けません」と語ったこと、
 「浜ホト」のそのような技術力の源泉は、成果を上げようと上げまいと、基本的には年功序列の人事制度にあると聞いて、筆者が驚いたこと、等を知った。
 社員を競争させて成果を出す出すやり方も、社員を協力させて成果を出すやり方も、ともに一理あると思った。
 晝馬輝夫会長が掲げた「人類未知を追及しろ」の方針はいい、それを仕事としてできることはいい会社だと思った。
 最後に筆者の「個性豊かな一人ひとりを生かすことがこれからの科学や技術を生かすうえで欠かせない」との結論は、「一億総活躍」を言う人に呑ませたい「薬」の一つにしたい。
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by sasakitosio | 2015-11-26 06:29 | 朝日新聞を読んで | Trackback