憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

1億+ロボット総活躍社会

 11月20日付朝日新聞朝刊、社説下に「社説 余滴」という欄がある。筆者は、経済社説担当・原真人氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「2年前、将棋の現役プロ棋士が初めてコンピューターに敗れた時、一ファンとして棋士の価値が台無しになるようでショックだった。
 先週末、国立情報学研究所などが東大入試をめざして開発中の「東ロボくん」の模試結果が発表された際にも似た感覚を抱いた。
 全大学の6割で合格可能性80%以上となり、有名私大の合格圏も視野に入ったというのだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「ネット検索や確率計算の機能があればそのぐらいは」と思うかもしれない。だが、受験したのは選択式の設問だけではない。大論述問題もふくむ東大模試にも挑み、世界史などで受験生平均を上回る成績をあげた。
 人工知能に設問の意味は解せない。キーワードを頼りに教科書やウィキぺディアを検索し、正答確率の高いものを選んで答えるだけだ。それでも、この好成績である。
 東ロボくんの生みの親であり、プロジェクリーダーの新井紀子・同研究所教授にも成績向上の速さは想定以上だったようで、むしろその社会的影響を心配する。
 「社会のいたるところで人工知能が活躍するには30年はかかると思っていた。でも10年もかからないかもしれません」
 工場労働者の仕事は長年にわたって次第に機会に奪われてきた。人工知能が活躍する社会では、多くのホワイトカラーの仕事が奪われる可能性がある。弁護士、会計士、薬剤師、公務員・・・。全部ではないにせよ仕事の一部が機械に代替えされていくだろう。
 もちろん望ましい展開も考えられる。人手不足で十分サービスを提供できない分野では、事態の改善に生かせるからだ。たとえば、忙しすぎる教師の悩みのタネ、役所への報告書づくりを人工知能に代わってもらってはどうか。
 年金支給ミスの後始末には膨大な人手が必要だったが、機械が頼れる援軍になる。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「こうなると、「労働力が減るから移民が必要」という短絡的な議論も見直した方がいい。むしろ求められるのは、「人間に残される仕事は?」「そのために必要な教育は?」という問題の追求だ。
 <1億+ロボット総活躍社会>の実現も、やり方次第じゃ夢じゃない。そのためには雇用制度、移民問題、国際競争力、教育の在り方といった専門ごとのタコツボ化した議論を超え、多元的で横断的な視点で社会の再設計を急ぐ必要がありはしないか。政府や財界も、私たちメディアも。」として締めくくった。
 読んで、すごく刺激を受けた。
 「東ロボくん」が大論述問題もふくむ東大模試にも挑み、世界史などで受験生平均を上回る成績をあげた」とのことは、
多くのホワイトカラーには大きなショックであるに違いない。しかも、それが10年以内にくるとしたら!!
 法令と判例を記憶させたら、ロボット裁判官が誕生し、ロボット弁護士、ロボット検事が誕生し、人件費ゼロ、なんて社会で人間は裁かれるだけ?
 法令と前例と通達を記憶させたら、ロボット公務員が誕生し、公務員ゼロ、人件費ゼロ、なんて社会で良くも悪くも「感情や恣意や賄賂」もない実に無味乾燥な暮らしが待っているのか?
 新聞記事もテレビ番組も、ロボットが製作・放映し、現状の「記者やスタッフ」のあらかたは、ロボット記者にとってかわられるのだろうか?
 ちょっと、想像もつかない「未来」が待っているような気がした。
 筆者指摘の「多元的で横断的な視点で社会の再設計を急ぐ必要がある」ことは、まちがいないと思った。
 
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by sasakitosio | 2015-11-21 06:44 | 朝日新聞を読んで | Trackback