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by sasakitosio

企業家の実像

 11月5日付東京新聞朝刊25面に、本音のコラムという欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「アップル創業者の人気は没後でも衰えないが、現代の英雄である起業家(起業家)の実像は定まらない。
 経済学者シュンペーターは、起業家こそ新機軸で資本主義を創造的に破壊する主役で、大企業の惰性や冷たい利潤計算の対極にあるカリスマ的な指導者なのだと論じた。
 1920年代、交流のあった気鋭の法学者カール・シュミットは、議会制民主主義批判から指導者(総統)独裁の肯定まで突き進んだが、両者の議論は民衆蔑視とエリート支配を当然視する当時の中欧の知的世界に根ざしている(ショイアマン「カールシュミット」未訳)。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「米国のシリコンバレーの企業群は、政府に頼らず果敢にリスクをとる企業家精神の象徴とされ各国の羨望の的だが、当地の伝説的な「フェアチャイルド半導体」は米軍のミサイル誘導装置開発などで急成長したのだ。
 インターネットなどの情報通信だけでなく、宇宙航空や原子力などの基礎技術は軍需が育てた。
 製薬大手のヒット商品も米国立衛生研究所の公的な基礎研究成果に基づいている場合が多い。」と指摘した。
 最後に筆者は、「起業は成長や革新や雇用のために必要だというのも疑わしい。S・シェーン「起業と幻想」はデータに基づいてこの神話を徹底して暴く。
 アップルの膨大な利潤はどこから来るのか。
 その何割をエリート企業家に帰すべきなのか。」として締めくくった。 
 読んで勉強になった。
 「カールシュミットは議会制民主主義批判から指導者(総統)独裁の肯定ににまで突き進んだ」とのこと、今の日本のこれからを想像する上で、参考になった。
 また、その考えが「民衆蔑視とエリート支配を当然視する中欧の知的世界に根ざしている(ショイアマン「カール・シュミット」未訳)」とのことは、よく理解出来た。
 筆者は「アップルの膨大な利潤はどこから来るのか。その何割をエリート企業家に帰すべきか。」と問うている。
 人は裸で生まれてきて、何も持たないで大地に帰る。
 富は社会のシステムの中で生まれ、それに最も関わった人が生きている間は、その富の管理者であるが、死ぬときに肉体は大地に帰り、富は社会へ返す、というように考えることは出来ないものか?
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by sasakitosio | 2015-11-07 06:16 | 東京新聞を読んで | Trackback