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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

中立ってなにさ

 10月18日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「「学者の会」とSEALDsが共催するシンポジュウムにあたり、立教大学がホールの使用を不許可にしたり、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の「自由と民主主義のための必読書50」と題したブックフェアが見直しになったり、最近のこの国じゃ、民主主義について考えようとすると、どこからか圧力がかかるらしい。すごいな。まるで徳川時代みたい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「このような場面で必ず出てくるのが「政治的に偏っている」という意見である。選挙権の18歳への引き下げにともない文科省が出した通知案でも、生徒の学校外での政治活動を46年ぶりに認める一方、教員には「個人的な主義主張を述べることは避け、中立な立場」を求めるそうだ。
 中立を求められた教員は通知におとなしく従うのだろうか。笑えないパラドックス、お上の意のままに動く「領民の発想」では民主主義なんて永遠に育たないね。」と指摘した。
 最後に筆者は、「選挙では誰かを選ばなければいけない以上、政治に中立はありえない。
 と同時に、政府や所属組織の意向と異なる行動をとる場合、周囲から制止や圧力がかかるのは当たり前ともいえる。
大学も書店の何をビビっているんだろう。クレームが怖い。
許可がなければ意見も言えない?
 圧力と闘った人の記録なら図書館にも書店にもあふれてういる。
 大学がんばれ、書店めげるな、先生たちも負けるなだ。」として締めくくった。
 「笑えないパラドックス。お上の意のままに動く「領民の発想」では民主主義なんて育たないよね。」、正にその通り。
 「「選挙では誰かを選ばなければいけない以上、政治に中立はあり得ない。」、これも当然のはなし。
 「クレームが怖い?」、
 「許可がなければ意見もいえない?」、気の小さい「少国民」には痛いほどよく分かる。わかっちゃいけないのだが。
 だから「大学がんばれ、書店めげるな、学生たちもまけるな」と筆者の尻馬に乗ることにした。
by sasakitosio | 2015-10-30 05:53 | 東京新聞を読んで | Trackback