憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

グッドラックの真意

10月18日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「グッドラック!」。ロシアがシリアの内戦に介入して空爆を始めた時、米ホワイトハウスはこう反応したという。(米政治専門サイト「ポリティコ」)。直訳すれば[幸運を祈る]というだけだが、この場合は「強運を祈るようなことになるぞ」という皮肉が込められているようだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「というのも、誰もがこの軍事介入からソ連崩壊のきっかけにもなった1979年のアフガニスタンへの武力侵攻の失敗を連想するからだ。
 この時アフガニスタンでは、ソ連が支援していた共産主義政権がイスラム原理主義勢力の反乱で存続が危うくなっていた。それを今、ロシアの有効国シリアのアサド政権が、イスラム国(IS)など反政府勢力の反乱で窮地に陥っているのと同じだ。
 ソ連時代に侵攻を主導したのは当時の国家保安委員会(KGB)のアンドロボフ議長だったと言われているが、今回介入を決定したプーチン大統領もKGB出身だ。いずれもその背景に力を信奉するKGBの思想が透けて見える。
 一方ソ連の侵攻当時の米国はカーター政権末期だった。イランの人質事件で外交的に「死に体」状態だったが、今のオバマ政権も政権末期で外交的に手詰まり状態だ。ソ連なりロシアにつけ込む余地を与えたのかもしれない。
 共通点と言えばまだある。
 79年2月に起きたイラン革命の影響で、イスラム原理主義革命がアフガニスタン、さらにソ連にも飛び火することをクレムリンの指導部は恐れたという。
 今回もイスラム国の影響が中東からチェチェン共和国などロシアのイスラム教国に及ぶのを阻止することが、シリア介入の目的にあったといわれる。
 ソ連のアフガニスタン侵攻は「短期に終わる」とアンドロポフKGB議長は言ったそうだが、現実には足かけ10年にも及び、ソ連側は1万4千人余の戦死者を出して撤退、その2年後にソ連は崩壊する。
 一方ソ連軍とたたかった抵抗勢力の中からテロ組織アルカイダが生まれ、テロが世界的に拡散することになってしまった。
 今回のプーチン大統領は「地上軍は投入しない」と言明しているが、すでにロシア人の「義勇軍」が参加しているとも伝えられる。79年のアフガニスタン侵攻の際も、先ずソ連の特殊部隊がアフガニスタン政府軍の制服姿で投入された偽装作戦をほうふつさせる。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「ホワイトハウスは、このままではロシアがまた「泥沼」にはまり込むのではないかと半ば期待して「グッドラック!」と反応したようだ。
 これに対して、ロシア紙プラウダ英語電子版は「米国は自らの中東政策の失敗を隠すために、ロシア兵の血が流されることを期待している」と反論しているが、さあどうなる。」として締めくくった。
 読んで、記憶にある歴史的事実のつながりを知ることができて、大変勉強になった。
 「短期間で終わる」とソ連が始めた「ソ連のアフガニスタン侵攻」だが、現実には足かけ10年のおよび、ソ連側1万4千人余の戦死者をだして「撤退」し、 その2年後にソ連は崩壊した、とのことをあらためて知った。
 ソ連が崩壊の過程で、アフガニスタンに侵攻し、それでもソ連の崩壊は止まらず、アフガン撤退後2年もったのか?
 それとも、アフガニスタン侵攻による、国力(財と人材)の消耗で、独裁権力への国民的支持が無くなり、ソ連崩壊をうながしたのか?
 アメリカがベトナム戦争で国力を消耗し、イラク戦争・アフガニスタン戦争で国力を消耗し、儲かったのは「軍事産業」だけという「真実」が、だんだん国民に分かってくる。
 大国の指導者は、古今東西、歴史の今昔を問わず、なぜ戦争をはじめるのだろうか、最近こんな疑問がわいてきた。
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by sasakitosio | 2015-10-20 06:15 | 東京新聞を読んで | Trackback