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by sasakitosio

日本の淡水 安全保障の外交カード

10月15日付朝日新聞社説の次ページに、「私の視点」という欄がある。筆者は、環境省環境調査研修所主査・菊地健氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「日本には資源がない、とよく言われる。確かに石油や天然ガスは乏しいが、実は世界に誇る貴重な資源がある。
 淡水だ。
 水の惑星と言われる地球だが、その大部分は海水で、淡水は地球上でも限られた地域に、限られた分量しか存在しない。
 気候変動が進行し、世界で干ばつが多発している。今年に限ってもオーストラリア南東部や中国南西部、米国西部では特に深刻だ。淡水へ渇望が国際紛争の火種となったとしても、決しておかしくない。
 シリア内戦も、干ばつがその一因だとの見解があるほどだ。
 そこで以下、あくまでも個人的見解として、淡水による安全保障を提唱したい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「石油輸出国機構(OPEC)が産油国の強みを生かした外交を展開したように、遠くない将来、淡水は日本にとって有力な外交手段になる可能性を秘めている。いわばエネルギー安全保障の淡水版とでも言うべきものだ。
 淡水の提供は現時点でも、気候変動に伴う干ばつなどへの適応策として、有効な「外交カード」となる可能性がある。淡水という強力な外交カードを握ることで、国際社会に日本が与える影響力を高め、多国間交渉などでの立場を有利にしようというわけだ。
 気候変動が進行し、淡水の希少価値がさらに高まれば、輸出品という一層、強力なカードになる可能性もある。
 日本には質の良い淡水が豊富にあり、しかも陸続きの国境がないため、それを独占できる。石油と比べても、競合品もなく、危険物ではないため運搬も簡単で、精製も不要というれ点がある。
 こうした強みを生かすためには、良質な淡水を守る努力も忘れてはならない。まず、水質の保全だ。生活排水への対策はまだ終わっていない。下水道や浄化槽をはじめとした処理手段を、地域の特性に応じて合理的に組み合わせる努力は、今後も続ける必要がある。
 次に、水源の保全である。水源を涵養する機能を持つ森林の中には、管理に必要な人手が足りず、荒れ放題になっているところも多い。そうした場所には、費用対効果を十分に吟味しつつも、資金を投入する必要がある。加えて都市部での豪雨を資源化する努力も必要だ。雨水を再利用するために施設を地下に設けるなど、早急に検討すべき取り組みは少なくない。これは気候変動への適応策である。」と指摘した。
 最後に筆者は、「折しも昨年、水循環基本法が施行され、様々な取り組みが行われつつある。各府省庁の予算確保のためではなく、国家戦略的な運用を進めてほしいと切に考えている。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 海外都市ひとり歩きを初めて、十数年。外国のホテルで水道の水で、うがい、歯磨きはしたことはない。そのまま飲む気もしない。必ず、湯冷ましをつくるか、ミネラルウオーターを使った。もちろん、どんなに綺麗に見えても、川の水は絶対に呑まない、そんな心がけをしている。日本の水のありがたさを、外国へ行くたびに感じている。
 日本の淡水は確かに筆者の指摘のように、「輸出品」になるかもしれない。
 水害となっている「大雨」、雪害となっている「大雪」を、「災害」から、「幸い」に変えたり、「雨水、雪」をやっかいものから「資源」に変える。そこに日本の今の「技術力や経済力」を集中する。結果として、それが外交カードになったり、輸出品になれば、一石二鳥にも三鳥にもなりようだ。
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by sasakitosio | 2015-10-17 07:30 | 朝日新聞を読んで | Trackback