憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

何のための第2ステージ

10月4日付東京新聞朝刊4面に「時代を読む」という欄がある。筆者は、同志社大教授・浜矩子氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「アベノミクス」が「第二ステージ」に入るそうだ。そのために、矢も三本新たに用意された。それが、「希望を生みだす強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」なのだという。
 この「第二ステージ」構想については、総じて、内容空疎あるいは具体性欠如という批判が多い。
 確かにその通りだと思う。「希望を生む」とか、「夢をつむぐ」などの言い方は、何とも、どこかがむずがゆくなる。こんなふうに言葉が躍り、上滑りするのも、政策措置としての実態の無さを包み隠したいがためだ。そのように思える。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「それはそれとして、この「アベノミクス第二ステージ」なるものについては、少し違うアングルからも、注意しておく必要がありそうだ。単に内容空疎だと言うので、一蹴するのはまずいかもしれない。
 それというのも、7月の本欄でも言及した通り、安倍首相は4月の訪米時、講演の中で「私の外交・安全保障政策は、アベノミクスと表裏一体であります。」と述べた。この点に関する質問に答えて、「デフレから脱却して、経済を成長させ、そしてGDPを増やしていく」ことを通じて「当然防衛費をしっかり増やしていくこともできます」とも発言している。
 ほんの5カ月ほど前に、安倍首相はこのような考え方を表明しているのである。したがって、もとより、今回の「アベノミクス第二ステージ」においても、上記の表裏一体論は生きている。そう受け止めるべきだろう。ここを見落としてはならない。
 この観点からみた時、むずがゆくなる言葉の衣の背景に、どうもちらりと鎧の影が見えてくる。「希望を生みだす強い経済」ということで目標となっているが、日本のGDPを600兆円に増やすことである。現在の規模に比しておおむね20%も大きい。
 GDPを増やせば、国防費も増やせる。そのように明言した人が、GDPを今よりも二割増しまで押し上げることを目標としている。
 この目標を達成するためには「生産性革命を大胆に進めて行きます」とも記者会見で発言している。
 そして、「ニッポン一億総活躍するプラン」を実施するという。出生率を今の1.4台から1.8に上げるのだという。
 高齢者のためにも「生涯現役社会」を用意するといっている。
 生んで増やして、総員活躍。生涯活躍。こうしてGDPを増やしていくこと。それが、国防費を増やすことができる外交安全保障政策の実現につながる。かくして、外交安全保障政策との表裏一体論との脈絡の中で考えると、「アベノミクス第二ステージ」はその意図するところが実に分かりやすくなった。」と指摘した。
 最後に筆者は、「安保法制が「いっちょ上がり」となった。がだ、そのプロセスでは大いに国民の顰蹙を買った。そこで、ここから先しばらく「経済優先」で点数を稼ぐ。
 「第二ステージ」をこんなふうによむこともできるだろう。
 だが、これも、実はちょっと違うかもしれない。
 表裏一体論の観点からいえば、「経済最優先」とは、すなわち「外交安全保障最優先」にほかならない。「戦後レジュームからの脱却」を目指す外交安全保障政策を進めて行くために、強くて大きい経済づくりを着々と進める。それが「第二ステージ」いりの意味するところだ。
 内容空疎どころか、不気味に重い内容だ。要注意、要注意。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
「 安倍首相は4月訪米時、講演の中で「私の外交・安全保障政策は、アベノミクスと表裏一体であります」と述べた。この点についての質問に答えて、「デフレから脱却して、経済を成長させ、そしてGDPを増やしていく」ことを通じて、「当然、防衛費をしっかりと増やしていくこともできます」
とも発言している」とのこと。
 これを知って、特定秘密保護法の狙い、武器輸出三原則の廃止の狙い、安全保障法制の狙い、仕上げの「防衛装備庁の誕生」が、つながるような気がしてきた。目標はアメリカ型「産軍学」の「防衛ムラ」づくりか?
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by sasakitosio | 2015-10-08 06:25 | 東京新聞を読んで | Trackback