憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

政権反論できないまま 審議するほど違憲明確

 9月18日付東京新聞14.19面にわたり、「安保法制 言わねばならないこと 特別編 有識者6人が語る 6つの論点」という欄がある。
 中で、今日は、憲法学者・長谷部恭男氏の記事に学ぶことにした。
 先ず筆者は、「安全保障関連法制について、「従来の憲法解釈の基本的論理は維持されている」という政府の主張には問題点がある。
 政府が根拠にしている1972年の政府見解は、個別的自衛権の行使が認められることを根拠づける考え方だが、じつはその全部をカバーしていない。例えば尖閣諸島をどこかの国が占拠したとして、日本国の存立が脅かされ、国民の生命、幸福追求の権利が根底から覆されるのか。個別的自衛権行使についてさえ相当引いている根拠を持ち出して、なぜ集団的自衛権行使を正当化できるのか。なんの理屈にもなっていない。
 同じく政府が根拠としている59年の砂川判決は、米軍の駐留が憲法9条2項に反するか反しないかが争われた事件の判決。集団的自衛権の行使ができるかどうかなんて、およそ争点にないっていないので根拠になるはずがない。
 「日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している」というのも、具体的説明がない。国際的なシンクタンク「経済平和研究所」による2015年平和と安全ランキング(GlobalPeaceindex)では、日本は4年連続で第8位。本当に環境が厳しくなっているなら、限られた防衛資源を世界中にばらまいて、米軍をお手伝いするのは愚の骨頂だ。
 武力行使は限定されるというが、地球の反対側まで行って中東のホルムズ海峡で武力行使できるというのは、どう考えても限定されていない。結局、政府がよく使う言い回しだが「最後は総合的判断する」というだけだ。
 多国籍軍についても、弾薬の提供や発進準備中の航空機への給油は、明らかに憲法に禁じられてきた他国との武力行使の一体化に当たる。政府も説明できていない。安保法制は審議が進むほど憲法に違反することが明確になっていった。」とおしえてくれる。
 つづけて筆者は、「政府・自民党は、安保法制を違憲とする多くの憲法学者の意見に対し「字面にこだわっている」などと言ってきた。「あの人たちの言うことを聞かないでください」と言っているだけ。反論できないということを態度で示している。
 安倍政権は、内閣法制局長官の人事にまで手を突っ込み、集団的自衛権の行使はできないと何度も何度も繰り返し確認されてきた憲法解釈を、時の政権が変えられることにしてしまった。これは大変な問題だ。「立憲主義」の最低限の意味は、憲法によって政治権力を縛ること。その意味を政府自体が変えられるということは、立憲主義に対する正面からの挑戦としか言いようがない。
 9条を正々堂々と変えるという話なら、こんな大騒ぎになっていないが、9条を変えてまで今回のような法律を導入する合理性も必要性もないと思う。
 安倍晋三首相は、徴兵制は憲法18条が禁じた「意に反する苦役」に当たるからあり得ないと言うが、誰も信用しない。
 あれだけ繰り返し確認されてきた9条の解釈を、時の政権の判断で変えられる先例を開いてしまったから。徴兵制が18条に反することは、それほど繰り返し確認されていない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「これからどう戦っていくか。最後は政権を変えるしかないと思う。今回の安保法制を廃止する法案を提出して成立させるだけでは駄目で、集団的自衛権行使を容認した閣議決定を「間違っていた」と、元に戻してもらわないといけない。
 国会前などの抗議行動に出かけているが、何の組織・団体に動員されたわけでもなく、何万人もの人たちが自発的に集まっている。
 まだまだあきらめたものではないと思う。集会だけではなくて、次の選挙にもいって、おかしな政権を倒さないといけない。」と締めくくった。
 読んで大変勉強になった。
 政府が根拠にしている1972年政府見解について、筆者は「例えば尖閣諸島をどこかの国が占拠したとして、日本の国の存立が脅かされ、、国民の生命、幸福追求も権利が根底から覆されるのか。個別的自衛権行使についてさえ相当引いている根拠を持ち出して、なぜ集団的自衛権行使を正当化できるのか。なんの理屈にもなっていない」と教えてくれる。
 砂川判決について、筆者は「米軍の駐留が憲法9条2項に反するか反しないかが争われた判決。集団的自衛権を行使できるかどうかなんて、およそ争点になっていないので根拠になるはずがない」と教えてくれる。
「 日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している」ことについて、筆者は「本当に環境が厳しくなっているなら、限られた防衛資源を世界中にばらまいて、米軍をお手伝いするのは愚の骨頂だ」と指摘した。
 他国軍支援について、筆者は「弾薬の提供や発信準備中の航空機への給油は、明らかに憲法上禁じられてきた他国との武力行使の一体化にあたる」と教えてくれる。
 また筆者は「「立憲主義」の最低限の意味は、憲法によって政治権力を縛ること。その意味を政府自体が変えられるというのは、立憲主義に対する正面からの挑戦としか言いようがない」と厳しく指摘した。
 さらに筆者は「これからどう戦っていくか。最後は政権を変えるしかないと思う。・・・・集団的自衛権行使を容認した閣議決定を「間違っていた」と元に戻してもらわないといけない」、「集会だけでなくて、次は選挙にも行って、おかしな政権を倒さないといけない。」と指摘した。 
 頭の中がキレイに整理されたような気がした。 
 
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by sasakitosio | 2015-09-20 07:45 | 朝日新聞を読んで | Trackback