憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

硬い笑顔

 9月19日付東京新聞29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家・楊逸氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「数年ぶりに会った友人は、見違えるほど若返っていた。わけを聞けばプチ整形をしたという。注射によって年齢が表われやすい法令線を消したのだった。普通なら笑みを浮かべれば、口の周りに出来るはずのくぼみが、、盛り上がっているのに気付いた。不機嫌なのかと、最初に覚えた表情の違和感は、どうも注射で入れた「異物」から来ているようだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「最近、なんとなく「美人」が増えている感じがする。にもかかわらず、なぜかみな一様に、顔がこわばっているように見える。表情がぎこちないというか、和やかさに欠けるというか、少々ロボットのようで人間味が乏しい。人を魅了しない美人も世にはあるのかなと不思議に思っていたけれど、友人の硬い笑みを見てから、理由が見つかったような気がした。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「医療技術が進むにつれ、人々の「美」に対する追及もますます大胆になっていく。顔から年令を消し、体から脂肪をとり、目を大きく、鼻を高く唇を厚く。そして、骨を削って顎や頬を小さくし、顔の輪郭まで変えるとなると・・・。
 整形手術中の死亡事故がまた報じられていた。美しくなりたいとは女性に限らず誰れもが見る夢だ。だが手術を受ければ必ず手に入れられるとは限らない。リスクは、手術の成否だけではなく、こわばる表情もひっくるめて考えたほうがよいのではないか。」として締めくくった。
 読んで、面白くも、悲しくもあった。
 電車に乗って立っている時は、電車つり広告、貼り広告を全部みて、面白くためになるコピーを探す。
 電車でたまたま座った時は、前の席にすわった人々の顔を順番に見る。気持ちに余裕があるときは、女性の顔を見ながら、目を大きくしたり、目じりを上げ下げしたり、鼻を高くしたり低くしたり大きくしたり小さくしたり、耳を大きくしたり小さくしたり、眉を太くしたり濃くしたり細くしたり、顎や頬を小さくしたり、頭の中で想像してみたことがある。自分の想像力が乏しいせいか、いつも、目の前の素顔こそが至高だった。これこそが天然の美で、神仏・地球の創造を超えるものはない、と思ってきた。
 だが、プチ整形で美しくなっている「美人」が存在することは想定外の出来事だ。
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22193223
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2015-09-20 06:56 | 東京新聞を読んで | Trackback