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by sasakitosio

中国見えすぎる手 市場との対話が肝心だ

 9月13日付朝日新聞朝刊7面に、「波聞風問」という欄がある。筆者は、編集委員・吉岡桂子氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「中国が開いた戦勝70年を記念する式典に招かれた日本人ビジネスマンがいる。
 中国国有証券大手、中信証券で投資銀行部門のトップを務める徳地立人さん(63)だ。父親の仕事の関係で北京大学卒業までの13年間、北京で育った。大和証券から中信にスカウトされ、10年余りになる。
 外国人を国有企業の幹部に登用するにあたっては、当時の証券行政のトップ、周小川・現中国人民銀行総裁も尽力したという。国際的な視野を中国が渇望していた時代だ。中国政府に助言する5人の「外国人顧問」の一人である。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「今月3日、工場の操業を止め、車の通行を制限し、中国共産党が力づくで実現した青空のもと、天安門の斜め向かいの観覧席4列目に夫妻で座った。席には中国の国旗や帽子、うちわ、ペットボトル入りの水が用意されていた。軍事パレードは大きなスクリーンに映された。
 「思ったより高揚感がない。抑制的だな」
 徳地さんは、2009年の建国60周年にも招かれた。
 欧米の金融危機後に世界経済の牽引役として躍り出た当時と比べて、そう感じた。
 「中国は経済成長率が下がる過程で、いろいろなひずみが出る。指導者たちは、そのかじ取りの難しさをよく知っているでしょう」
 中国を内側から長く見つめてきた目に、超高成長から安定成長への転換を目指す経済運営の苦闘が映る。今夏の株式や為替市場の混乱にあたっては、「政策を打つタイミングも市場への説明も、パッチワークのようなちぐはぐな対応が目についた。」
 景気が後退しているにもかかわらず、官製メディアは春先まで「牛市(強気相場)」をはやしたてた。下がり始めると政府系の金融機関がお金を流し、株価を維持した。人民元を市場の趨勢に合わせるとして切り下げたのに、世界の市場の動揺を見て、ドル売り元買い介入で支えた。株安の情報を流して、拘束された記者もいた。しかし、肝心な、市場への政策意図の説明は後手に回るーー。
 「地方債務や理財商品などの不良資産も根本的には解決できていない。当面、大のリスクは金融だ」。
大和証券時代に勤務した米国や日本でも、金融が経済危機の引き金だっただけに、心配だ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「「暴力救市」とも揶揄される強引な市場介入のちぐはぐさは、「党」の見えすぎる手の危うさを露呈した。
 中国の経済規模は、02年の米国とほぼ同じ。世界と深くつながり、党の掌には到底、収まりきらない。国家的な行事にあわせて青空を作るようには、経済は動かせない。
 市場は、多様な欲望と異論にあふれている。
 だからこそ、不断の対話が必要だ。中国には苦手なことかもしれないけれど。」と締めくくった。
 読んで、中国の今を知る上で、大いに参考になった。
 中国国有証券大手、中信証券で投資銀行部門のトップを務め、北京大学卒業までの13年間北京で育ち、中信にスカウトされ手から10年、日本人の徳地立人さん(63)。
 名前がいいね、徳な地に立つ人。
 戦勝70年パレードを観覧席でみながら「思ったより高揚感がない抑制的だな」とのことば、
 また、「中国は経済成長率が下がる過程で、いろいろひずみが出る。指導者たちは、そのかじ取りの難しさをよく知っているでしょう」との発言、
 「地方債務や理財商品などの不良資産も根本的には解決できていない。当面の、最大のリスクは金融だ」との発言、 等々、実にリアリテーを持って聞けた。
 筆者の「中国の経済規模は、02年の米国とおなじ。世界と深くつながり、党の掌には到底、収まりきらない。」との指摘は、納得できた。そこで、徳地さん発言の「当面最大にリスクは金融だ」の行き着くの先の「世界の景色」はどんなものなのだろう。知りたくなった。
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by sasakitosio | 2015-09-16 17:25 | 朝日新聞を読んで | Trackback