憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

学問の自由が危ない

 9月10日付東京新聞朝刊1面に、「秘密保護法 言わねばならないこと 集団的自衛権」という欄がある。
 発言者は、慶応大教授・粂川麻里生氏だ。
 今日は、この記事に学ぶことにした。
 まず筆者は、「学問の自由が危ない。安全保障関連法案に危機感を覚え「慶応義塾有志の会」で廃案にするよう求める要請文をまとめた。教授だけでなく学生や卒業生まで、8月末で600人以上が名を連ねている。
 要請文では、立憲主義を尊重しない政府の下では、言論の自由や表現の自由、憲法が保障する学問の自由が抑圧されかねないと訴えている。
 慶応大には、学問と政治は別で、研究者の役割は政治的判断をする人に対し、客観性の高い専門的な知識を示すことだという考え方が強い。
 今回も政治的なアピールのつもりはない。日本社会を学問で支えようという立場から、今回の法案に「ノー」といいたい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この法案は、直接、学問の自由に関わるものではないが、手続き自体が「学問」の否定といえる。議論や知的蓄積が軽視されている。首相の私的諮問機関の答申をを受け、これまでも政府の憲法解釈と異なる閣議決定がなされ、法案がつくられた。国会でも、政府は都合の悪い議論は避けている。
 特定秘密保護法もそうだ。何が特定秘密かあいまいで、秘密保護と両輪である情報公開をめぐる議論もほとんどなかった。
 文部科学省が6月に国立大学に対し、人文・社会科学、教員養成系の学部・大学院を「社会的要請の高い分野」へ転換するよう求める通知を出した。これも知的蓄積軽視の例だ。
 多様な意見や観点を持つ人文科学が縮小されれば、日本社会の視野を狭くし、柔軟性、創造性を失わせかねない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「慶応義塾の創始者、福沢諭吉は「学問のすゝめ」を著した。人々が学問の価値を知り、そこから多様な意見が生まれ、それぞれの立場から物を言える社会を目指す考え方だ。今はそれを抑え込もうとする力が働いている。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「この法案は直接、学問の自由に関わるものではないが、手続事態が「学問」の否定といえる。議論や知的蓄積が軽視されている」という筆者の指摘は、その通りだと思う。為政者の傲慢・不遜、思い上がりの垂れ流しような、審議経過をみれば、筆者の指摘に納得するしかない。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/22162623
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2015-09-13 06:43 | 東京新聞を読んで | Trackback