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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

リンケージ

 9月11日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
先ず筆者は、「9日、首相官邸で菅義偉官房長官と沖縄県の安慶田光男副知事が会談し、中央政府と沖縄の新たな協議の場を設けることで一致した。この協議の場で、基地負担の軽減と沖縄振興について議論するということらしい。安慶田副知事の説明によると、新しい協議の名称は「政府・沖縄県協議会」で、中央政府からは菅氏、岸和田文雄外相、中谷元・防衛相、山口俊一沖縄北方担当相と杉田和博官房副長官が、沖縄県側は翁長雄志知事と安慶田副知事が参加するという。また、必要に応じて地元首長らの出席する可能性もあるそうだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「なぜこのような協議会をもうけなくてはならないのか、筆者にはよくわからない。既に沖縄振興策や基地の軽減については協議するメカニズムは中央政府と沖縄県の間に存在する。しかし、それは沖縄の基地負担と振興策はリンケージしないという建前だった。
 新たに設けられる協議会は、基地負担と沖縄振興策を同じテーブルの上で議論することにより、結果として両者をリンケージする効果をもたらす。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「中央政府は、沖縄基地負担の軽減、振興策を実施る前提に米海兵隊のための辺野古新基地建設が必要であるとしている。沖縄県はこの前提自体を否定している。このような状況で新たな協議メカニズムを作っても双方を満足させる結果が出ないことは明白だ。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 過日、新聞見出しで、新しい協議会ができたことが、なにかよいことのような印象で受け止めたことを、思い出した。
 筆者の指摘では、「新たに設けられる協議会は、基地負担と沖縄振興策を同じテーブルの上で議論することにより、結果として両者をリンケージする効果をもたらす」とのこと。
 また筆者の指摘では、「中央政府は、沖縄の基地負担の軽減、振興策を実施する前提に米海兵隊のために辺野古基地建設は必要であるとしている。沖縄県はこの前提自体を否定している。」とのこと。これでは何のための「新たなメカニズム作成」か分からない。
 
by sasakitosio | 2015-09-12 07:43 | 東京新聞を読んで | Trackback