新聞の立ち位置
2015年 09月 02日
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「安保法案に反対する8月30日の全国一斉デモを、翌31日の東京新聞は紙面をたっぷり割いて伝えた。同日の全国紙はどうだっただろう。」と切り出した。
つづけて筆者は、
「朝日新聞は一面のほか二面、社会面でも扱い。
毎日新聞も一面で報道、社会面には抗議行動の広がりを示す全国地図を掲載した。
苦笑したのは読売新聞だ。社会面に載った小さな記事の見出しは「安保法案「反対」「賛成」デモ」。29日に新宿で行われた賛成デモ(主催者発表で5百人)と、国会前の反対でも(同12万人)を同列に扱い、さも意見が拮抗している風を装う。写真も二枚。 が、ここまではまだマシ。
笑いが引きつるのは産経新聞だ。社会面の記事の見出しは「周辺、雨中騒然」。<国会正門前には参加者が詰めかけ、騒然とした雰囲気になった><警察官が制止する中、参加者が柵を乗り越え、車道がふさがれる状態が夕方まで続いた>などの文面には「デモー騒擾」とみなす姿勢がありあり。
公安関係者に取材し、SEALDsについては<洗練された“クリーン”なイメージで存在感を示しているが、実態は不明な部分もある>。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「読売が御用新聞風なら悪意に満ちた産経の報道は、もはや市民の敵レベル、特高警察風である。
市民運動に対する認識も50年古い。ジャーナリズムの看板はもう下ろしたら?」と締めくくった。
自分も1時間前に国会正門前に行こうとしたら。歩道の流れが止まっていた。やむを得ず憲政公園を抜けて、反対側の歩道にいた。目の前に二つある大きなスピーカーの前で、報道を聞いていた。
また、自分が購読しているのは、朝日新聞と東京新聞だが、出先で読売新聞を見て驚いた。産経新聞は読んでいないが、読売が御用新聞風との見方は、少なくとも30日の国会前集会の記事については、120%当たっていたと思った。