憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

デモの民主主義が来たーデモだ元気だ東京見物だ!

 8月30日付東京新聞社説に、「デモの民主主義が来た」の見出しで、デモと民主主義のことが載った。
 今日はこ社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「今日も国会周辺で行われる「デモ」が力を増しています。民衆の声を乗せた風が政治に吹き込む時、日本の民主主義はどう変わるのでしょうか。 
 いま、安全保障法制で政治が国民世論から離れていくのを目の当たりにして「居ても立ってもいられずに」「子や孫たちのため私たちの手で何とかしなければ」。全国各地で繰り広げられるデモの渦中で、多くの市民が口にする、政治への強い参加意欲です。
 日本の政治空間にデモの存在感が増しています。東日本大震災後の「脱原発」以降、ここ数年で定着した大規模デモは、個別の利害が絡む従来の組織動員型デモと区別して、「草の根デモ」と呼ばれることがあります。
 ほとんどはインターネットを介し、さまざまな価値観をもつ不特定の、つまり「草の根」の一般市民が自由につながり自発的に参加するデモです。」と切り出した。
 つづけて社説は、「デモといえば思い浮かぶ光景があります。1999年12月、米シアトルでの出来事です。
 ちょうどインターネットが爆発的に普及したころ、世界貿易機関(WTO)閣僚会議の周辺に世界から約5万人が集結した「反グローバリズム」運動は、草の根型デモの走りでした。このデモが残した教えが二つあります。
 一つは、ネットがもたらす連帯力の効果です。会議の専門的な議論を、ネットの交流で一般市民向けに噛み砕き、デモ参加の敷居を低くした。
 二つめは、暴力の逆効果。草の根デモの自由さゆえに統制が利かず一部が暴徒化し、民主主義的なデモの効果を自らそいでしまったことです。
 さて日本のデモがここまで大がかりに定着してきたのはなぜか。
 シアトルの教えをなぞれば見えてきます。
 一つ目。市民レベルの議論が広まった背景に、原発政策をはじめ特定秘密保護法安保法制と矢継ぎ早の国論を二分する大問題に対し、国民の関心がおのずと高まったことがあります。
 さしづめ憲法や国民の命に関わる重大事では「選挙で全権一切を政権に預けたわけではない。」との思いが、人々の政治参加意欲をかき立て、デモに向かわせのでしょう。その過程で例えば安保法制では、自衛権の「集団的か、個別的か」という政治家の議論が、ネットで「戦争か平和か」の選択に変換され、敷居を下げた議論の輪が広がったことです。
 二つ目の暴力性は、当初の脱原発デモが暴力とは無縁の3.11追悼ムードから始まり、非暴力の流れが後のデモに根付いたことで、これも市民参加の敷居を下げデモの拡大を促しました。
 日本の草の根デモはこうして、選挙とは別に、国民が求めた第二の参政権の使い方として定着しました。しかし、ここで問題となるのは、選挙を通じた議会制民主主義とデモとの関係です。
12年春の脱原発でも直後に、「デモ」とは何か」(NHK出版)を著した五野井郁夫・高千穂大准教授がそのに引用した古い論文に興味深い考察があります。
 いわゆる60年安保に際して、戦後を代表する政治学者・丸山真男氏が残した「議会制民主主義をきずくには」の一節です。
 要約すれば、議会内の「院内」政治と、デモなど社会運動による「院外」政治とを切り分けて、双方のずれをなくし、風通しを良くしていくことが、健全な議会政治には肝要だ、と。五野井氏はこれを踏まえ、議会制とは別の、デモによる直接民主主義への期待を記しています。」と教えてくれる。
 さらに社説は、「そして今日、安保法制に挑むデモは高、中、若年の各層に広がり規模拡大の勢いは止まりません。
 昨年は騒音を理由に国会前のデモ規制まで示唆して強気だった政権も、その勢いに押されてか、今年7月の安保法案の衆議院通過はその週末に企画された大規模デモの前に急ぎ足ですり抜けた印象です。安倍晋三首相も法案通過後、国民に理解が進んでいないことを認めざるを得ませんでした。
世論調査の結果もあるでしょうが、政治家たちの意識の中にデモが大きな地位を占めているはずです。これはもはや、デモが議会制と並ぶ第二の民主主義に成長した姿かもしれません。」と指摘した。
 最後に社説は、「ともかくも「院外」の市民たちは、デモの民主主義を日本政治に打ち立てつつあります。
 あとは「院内」政治が窓を開けて風を通すことです。健全な議会政治を築くため、デモの声に耳を傾けることです。
 さもなければ、デモで巻き上がった風は次の「院内」をつくる選挙に、何らかの形で吹き込んでいくはずです。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「日本の草の根デモはこうして、選挙とは別に国民が求めた第二の参政権の使い方として定着しました」、「とにかく「院外」の市民たちは、デモの民主主義を日本の政治に打ち立てつつあります。」との指摘は、理解した。
 通信手段・交通手段の進歩、元気な高齢者の増加、等々、デモの民主主義が育つ要件は、気が付けばいっぱい転がっていた。
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by sasakitosio | 2015-09-02 07:56 | 東京新聞を読んで | Trackback