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by sasakitosio

語られぬ体験

 8月27日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「米国奴隷制の廃止から約70年後、1930年代に最後の生き残り世代に聞き取り調査が行われた。
 二千人以上の黒人が対象の国家事業だ。近刊のE・バプテスト著「半分は語られなかった」(未訳)は他の一時資料を駆使して、最低辺を生きた人々の体験に迫る。
 家族から突然引き離されて競売にかけられ、深南部の綿花プランテーションで強制労働と拷問に耐えた人々の物語で、迫真の叙述は一人称の語りに近づいていく。
 専門書だが、衝撃的な内容で一般読者の反響も大きい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「19世紀前半の米国の奴隷制、起業家精神や金融仲介などからなる市場原理に基づいたもので、この制度こそ綿を当時の世界商品にしたのだ。暴力と恐怖の「鞭のテクノロジー」が半世紀の間に労働効率を4倍に高めたという。 
  現代の市場経済をこの制度から分かつのは、「生身の人間は商品化できない」という公準だけだ。逆に、現代の商品化は労働力や技能から人格や感情や意欲に、さらに公共財や生殖機能や臓器にまで及んでいる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「表舞台で脚光を浴びる人々の行状や口跡だけでは歴史や社会の半分しかつかめない。統計数字も使い方次第で目を欺く。ブラック企業やアマゾン社の陰湿な職場に関する報道も、語られない体験の氷山の一角と理解すべきだ。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 まず「現代の商品化は労働力や技能から人格や感情や意欲に、さらに公共財や生殖機能や臓器にまで及んでいる」との指摘は、ショックなことであったが、事実のようだ。
 「表舞台で脚光を浴びる人々の行状や口跡だけでは歴史や社会の半分しかつかめない。」・「統計数字も使い方次第で目を欺く」等の指摘は、日々刻々ウソと真実・事実を見抜く眼力を磨く努力を迫られた気がした。 
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by sasakitosio | 2015-08-28 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback