憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

国民の意思が流れぬ政治 それってファシズムでは?

 8月23日付朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。
 筆者は、哲学者・内山節氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「私たちが暮らす世界は、「流れ」とともにつくられていると思っている。
 雨が地下水の流れをつくり、川を生み出しながら海に注ぐのもひとつの流れだ。大気の流れ、降り注ぐ光の流れ、それらが生き物の世界を作り出す。
 その生き物たちもまた世代交代という流れの中で種を維持している。考えてみれば経済もまた一つの流れだ。農民が作物をつくり消費者へと渡されていくように、どこかで原材料が取り出され、誰かが加工し、運ばれ、そんなことを繰り返していくうちに最終的な製品がつくられ、消費者に届けられていく。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この流れが滞るとき、危機が発生する。
 水や大気の流れ、四季や世帯交代の流れが困難になれば自然はどんどん衰弱していくだろう。同じように人間社会もまた経済の流れや世帯交代の流れ、人々が結び合う流れが滞れば危機が醸成されていく。こんな視点から見ていくと、現在の日本は流れの悪い社会をつくってしまっている気がする。
 経済では、みんなに富が配分されない流の悪さをつくっている。格差社会は経済の流れがどこかで滞っていて、すべての人にまで経済の成果が流れない社会のことである。
 さらに政治の流れの悪さは極まっている。国民の意思が政治に反映されないという流れの悪さ。原発再稼働でも、安保法制でも政治と国民の間に意思の流れがあるとは、まったく感じられない。
 これからの日本の社会は、どんな流れをつくり出していったらよいのか。政治や経済に求められるのは、このことである。
 どんな経済の流れをつくりだしていったら、みんなに富が分配され、充足感のある働き方ができる社会が生まれていくのか。
 どんな政治の流れを形成していったら、誰もが主人公だと感じることのできる社会がつくられるのか。どんな政策の流れを生みだしていったら、平和な世界へと向かっていく流れが生まれるのか。」と指摘した。
 さらに筆者は、「だが現実に行われているのは、これからどんなエネルギー社会をつくりだしていくのかという方向性を持つことなく、原発再稼働をしたいというだけの政治であり、どんな経済社会に向かっていけばようかという思想を持とうともしない、金融政策だったりする。さらには諸外国と協力して世界の平和を実現させていこうという方向性をもつこともなく、「強い国家」をつくりたいという願望だけが独り歩きする政策が、独善的に強行されていく。
 現在の日本の政治や経済の欠陥は、私たちはどこに向かう流れをつくっていったらよいのかということを考えない、着地点をみつけようともしないことにあるといってもよい。
 さらに述べれば、この問題点にも気づかない愚かさが、今の政治を支配している。それはあまりにも幼稚な政治だ。」と指摘した。
最後に筆者は、「最近の安倍内閣の支持率低下には、そういう政治はもう終わりにしたいという国民の意思が反映しているように思う。個々の政策への批判だけではなく、現在の政治の在り方自体にうんざりしているのである。
 そして、だからこそ、自分たちで平和への流れをつくろうとしたり、結び合う社会づくり、ソーシャルビジネスの形成という流れが、さまざまなかたちで発生している。
 劣化した「権威」の時代は、もう終わりにしたい。」と締めくくった。
 読んで大変勉強になったし、面白かった。
 「私たちの暮らす世界は「流れ」とともに作られていて、この流れが滞るとき、危機が発生する」との筆者の指摘は、納得した。
 そして、筆者指摘の「流れ」の生成流転の中に、必然と偶然、人為と天災等、諸々ないまぜになっているような気がした。その中で、人為で「流れ」が変えられそうなのが「民主主義の中の政治」だが、代表を選ぶ「選挙」というシステムが「時代の流れ」にそぐわなくなってきた来たことが、「誰もが主人公だと感じることのできる社会」がつくられていない原因のような気がするが?
 高級官僚の天下りを「政治」が禁止できない現実が、 上流も下流も流れを悪くしているような気がするが?
 
 
 
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by sasakitosio | 2015-08-26 07:23 | 東京新聞を読んで | Trackback