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by sasakitosio

日中 重なる日常 引き上げ船からクルーズの70年

 8月23日付朝日新聞4面に、「波聞風問」という欄がある。
 今日の筆者は、編集委員・吉岡桂子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「中国」が団地ごとやってきたようだった。
 8月13日午前9時半。天津港から3300人のお客さを乗せた大型クルーズ船「マリーナー・オブ・ザ・シーズ」が熊本経由で博多港についた。
 5月に完成したばかりの旅客施設内に中国語がにぎやかに響く。船旅のせいか、子供や車いすのお年寄りも気楽そうだ。80台余りの観光バスがずらりと待ち構える。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「日本はどこも清潔」。そう話す北京の60代の女性は、夫、息子夫婦、孫と一緒に初めて来日した。5泊の船旅の費用ひとり7500元(約15万円)は息子持ち、と頬をゆるめる。一昨年の安倍晋三首相の靖国神社参拝や尖閣諸島をめぐる日中対立は知ってはいるが、「国家の関係と私の旅行は関係ない」。
 外国のクルーズ船の日本一の寄港地、博多には今年、昨年の三倍にあたる300回弱の入港が見込まれている。
 その9割が中国からだ。日本全体への立ち寄りも今年、大幅に増えて過去最高の更新は確実だ。「抗日戦争勝利70周年」の記念軍事パレードがある9月3日も、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた9月18日も、変わりなく寄港の予定が入っている。
 年間のべ1億人が出国するようになった中国で、九州・沖縄への船旅は最初の「日本」としても人気だ。
 欧米のクルーズ会社は最新鋭の大型船を中国発着便に回し、日本各地の港は拡張やターミナルの整備を進める。中国人の「爆買い」をあてにするお店も増えている。
 太宰府天満宮で梅ケ枝餅をほおばり、免税店で買い物を楽しんだ人々が夕刻、どやどやと港に帰ってきた。定番の炊飯器に加えて、青汁や酵素などの健康食品や白髪染め、シートパック、生理用品といった化粧品や薬など日用品をたくさん抱えている。おさげの女の子は、ピンクのランドセルを買ってもらって得意げにしょっている。通学に使う習慣はないが、「ちびまる子ちゃん」のようでかわいいんだという。中国の人々の日常に入り込む「日本」が見える。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「クルーズと向き合うように、博多湾には引き上げ記念碑が立つ。ここは敗戦直後に中国や朝鮮半島から帰ってきた日本人を受け入れた。代表的な港であった。旧満州・撫順生まれの私の母も、その139万人のうちの一人だ。一家5人で布袋をしょって信濃丸に乗り、遼寧省葫蘆島から博多に着いた。
 人が死んだら海に投げ、ぐるりと回って,また進んだーーー。
 船旅に、そんな記憶しかない幼かった母も、75歳になった。
 日本と中国は摩擦や対立を抱えながらも、多くの日常が重なり合う関係を紡いできた。これからも、団欒の声が響く客船が自由に行き交う海であり続けるように、そう願いながら、ピンクのランドセルを見送った。」と締めくくった。
 今まさに中国や北朝鮮の脅威を煽り、集団的自衛権の行使をすすめようと、国会で「安保法制」が審議されている。
 そのタイミングで、この記事を読んで、ほっとしている。
 日本と中国は摩擦や対立を抱えながらも、多くの日常が重なり合う関係を紡いできた「先人」と今も継続している「人々」に敬意を表したい。
 8月13日に、大型クルーズ船で3300人が中国から博多にきた、とのこと。
 博多には、今年は昨年の約3倍に当たる300回弱の入港が見込まれている、とのこと。
 クルーズ船と向き合うように、博多湾には引き上げ船記念碑がたつとのこと、を初めて知った。
 日本に来る多くの中国の人々を、自然体で「日本人の良いとこ紹介隊」なっていただけるように、おもてなしをして帰国していだだく。それらの日日の行動こそが、両国のゆるぎない「平和の礎」になること必定と思うが。
 
 
 
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by sasakitosio | 2015-08-25 17:29 | 朝日新聞を読んで | Trackback