憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

私たちはこう生きる 東京新聞の「70年宣言」(?)

 8月16日付東京新聞社説に「私たちはこう生きる」という見出しで、東京新聞の「70年宣言」(?)が載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「戦後70年です。しかし、歴史の歯車はまるで逆に回り出したかのようです。私たちはどう考え、どう生きたらいいのか。三つの提言をしてみましょう。」と切り出した。
 つづけて社説は、「三つの提言というのは実は戦後50年の社説にも掲げました。
 題は「僕たちはこう生きる」。
 その三つの第一は、日本の針路はあくまで平和の追求ということでした。
 冷戦後の世界は大国の重しが取れたが混迷を深めた。その中で日本は戦後の平和貢献をさらに広めようという提案です。平和追求はもちろん今も変わりません。私たちはそういい続けてきました。
 日本は憲法を守って海外へ自衛隊を派遣しても武器使用のないような方策をとってきました。他国の軍隊とはちがいますが、それが日本のやり方です。
 かって国際政治学者の高坂正堯氏は、国家とは力・利益・価値の体系であると記しました(「国際政治」)。力とは安全保障、利益とは国家間の利害、価値とはその国の正義、何を正当とするか、ということです。
 アメリカは三つともでソ連に勝った。しかし今はイラクやアフガニスタンへ仕掛けた戦争で苦しんでいる。かのイスラムの地ではアメリカの民主主義は通用しなかった。価値が違ったのです。
 それでは勝ち負けよりも、対立を減らし、流血を減らすにはどうしたらいいか。答えは容易ではありません。
 日本は敗戦・非武装という特殊な条件を出発点として平和主義を貫いてきました。日米安保に守られつつではありますが、攻める武力より人を守る支援を大切にしてきたのです。
 戦後70年の提言の第一にはやはり平和主義を唱えます。
 その進化と普及を求めます。
 次いで二つめ。
 戦後50年の第二の提言は何と日本人改造論でした。
 「寄らば大樹」の日本人では気づかぬうちに再び無謀な戦争へと突入しかねない、だから改造をというのです。
 では今の日本人はどうでしょうか。政府のいうことを唯々諾々と聞いているか。それとも熱狂しているか、反論しているか・・・。
 改造の必要などもはやないのかもしれません。安保法制や原発再稼働の是非をめぐって、賛否は分かれ、行動もあります。一人ひとりがよく考えているのです。
 二つ目の提言としては、私たちが政治参加の意識をより強くすることといいたい。いうまでもなく政治と国民は一体です。
 三つめは、戦後50年社説は戦中の新聞の反省を踏まえ、国家の暴走を抑えるシステムの構築を唱えていましたが、それはいつの時代も同じです。
 権力とは、暴走するものなのです。止める方法はないかもしれない。民主主義の最も発達したと言われるアメリカの議会は、後に泥沼となるアフガン戦争を圧倒的多数で支持しました。世論も沸騰してました。
 しかし、下院でただ一人、カリフォルニア選出のバーバラ・リー議員が反対しました。420対1.リーさんの投票を支えたのはベトナム戦以来の地元の反戦運動、平和主義です。武力は再びテロを招くと言い切りました。
 国家が暴走するのなら、止めるのは国民しかいません。」と指摘した。
 さらに社説は、「平和主義とは武力行使よりも難しいかも知れません。
 先の国際政治学者高坂氏は正義のぶつかり合う紛争の原因除去は難しいと記したあと、こんな話を紹介しています。
 対ソ封じ込め政策を提案した米外交官ジョージ・ケナンはロシアの作家チェーホフの短編「往診中の一事件」が好きだった。主人公の医師は不治の神経症的心臓病の娘さんを診て、わが力の限界知るが、求めに応じて泊まり、彼女にこう話す。
<あなたの不眠症は尊敬すべき不眠症です。私たちの両親は、夜は別に話もせずぐっすりと眠ったものです。ところが私たちの世代はろくに眠ることもできず、煩悶し、おしゃべりし、たえず自分たちが正しいか正しくないか決めようとしている。子や孫の時代になったら・・・この問題は解決がついているでしょう>
 この場合、病は衝突の種、両親は前に戦争世代、娘さんたちの世代は悩み、しかし対話するといったところでしょうか。
 戦争は人類の不治の病かもしれないが、治す努力は続けなければならないということです。
 ケナンには、戦争よりも封じ込めだったのです。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「21世紀の私たちはどう生きるべきか。
 平和主義を自信を持って続け、希望を捨てずに前に進むべきだと提言しておきましょう。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 社説は、「①日本の針路はあくまで平和の追求②私たちは政治参加の意識をより強くすること③国家の暴走を抑えるスステムの構築」と三つを挙げ、「権力は暴走するものなのです。止める方法はないかもしれない」、「戦争は人類の不治の病かも知れませんが、治す努力を続けなければならないということです。」と指摘。
 社説の提言や指摘を読んで考えることができた。
 三つの提言に納得だが、その具体策をどう立て、どう国民的に実践するか。そこに新聞はじめマスコミ、有識者といわれる人々の出番でがあるはずだが?
 情報を分析し、より普遍的な、持続的な「政策」を選択し、それを世界中に拡散したいものだ、と思った。
 「戦争は人類の不治の病かも知れないが、・・・」との指摘は、実に重い。それでも社説は「治す努力を続けなければならぬというのです」といいます。
 その治す努力の中に、戦争の主体である「主権国家」を解消し、なおかつ世界の治安を保つのに、ヨーロッパにEUの誕生の延長線上に「世界連邦」を構想できないものだろうか?
 
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by sasakitosio | 2015-08-23 08:37 | 東京新聞を読んで | Trackback