憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

戦時の教訓

 8月19日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「2002年に出版した本が、13年ぶりに文庫となった(「戦時下のレシピ」岩波現代文庫)。
 戦時中(1937-45年)の婦人雑誌に載った料理記事やレシピを紹介しながら、当時の食糧事情を考察した本だ。執筆中、私の頭は完全に戦中モードに入っており、道端の雑草を見れば「あれは食べられるかな」、花壇を見れば「花じゃなく芋を植えなさいよ」。
 ついそう考えてしまう自分がおかしかった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「文庫化に際し、資料に当たり直して思ったのはしかし「02年はまだ呑気だったな」ということである。9.11の不穏な雰囲気があったとはいえ、イラク戦争は翌年出し、格差社会が顕在化するのももう少し後、震災も原発事故も経験しておらず、集団的自衛権の影もなかった。それが十数年でここまで「戦時」の空気に近づくとは、予想もしていなかった。」と指摘した。
 最後に筆者は、「「瑞穂の国といわれるわが国は、戦時下でも欧州のような食糧欠乏に悩まされることはありませんが、(略)平素からコメ以外の穀物を常食にすることにも慣れておくことです」とは40年の婦人雑誌に載った談話である。それが44年には絶望的な米不足に陥り、「足りないのは実は食糧ではなくて、食糧に対する反省です」ってな話に変わる。崖から転げ落ちる速度は速い。「念のために」は「もっとひどいことになる」の前ぶれなのだ。」と締めくくった。
 読んでためになった。
 「イラク戦争は翌年だし、格差社会が顕在化するのももう少し後、震災も原発事故も経験しておらず、集団的自衛権の影もなかった。それが十数年でここまで「戦時」の空気に近づくとは、予想もしていなかった。」のくだりは、人類の「歴史の暴走」の予感か?
 「「念のために」は「もっとひどいことになる」の前ぶれなのだ。」のくだりは、しっかり心にとどめ世間を見ていきたいと思った。
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by sasakitosio | 2015-08-20 07:16 | 東京新聞を読んで | Trackback