憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

なぜ核兵器は特別か

8月6日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「百年前、ドイツ軍が初めて戦場で毒ガスを使った。すぐに毒ガスの報復攻撃が始まり、両陣営で被害が広がった。科学が産業技術と結びついて戦争に応用された最初の事例た。
 30年後、原爆が日本の2都市へ投下された。科学の粋を集めた米国の巨大国家プロジェクト(マンハッタン計画)の成果だ。
 ABC(核、生物、化学)兵器には特別の忌避感が伴う。国際的な禁止条約や不拡散条約もある。特に核兵器は広島と長崎への原爆投下以降、度重なる戦争でも使われなかった。なぜか。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「米国の防衛知識人の大御所で、ベトナム戦争の戦略立案にも参画したトーマス・シェリングはこう説明する。戦略・戦術の観点からは核兵器と通常兵器に本質的差異はなく、その特別視は歴史的偶然の結果であり、国際慣行、非合理的な信念、神話でしかない。
 ある米国の核物理学者は広島への原爆投下は、その後の世界には幸運であったとさえいう。第二次世界大戦後の核兵器の不使用が、さかのぼって原爆投下を正当化するというわけだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「このような倒錯した戦略思考が見落としているのは、ABC兵器の本来的な無差別せいだ。敵が倒れるだけではない。子孫を含めてわれわれ全員が犠牲者となる可能性がある。
 悲惨な被爆体験を通じて、人類という範疇がおのずから析出される。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「ABC兵器の本来的無差別のせいだ。敵が倒れるだけではない。子孫を含めてわれわれ全員が犠牲者になる可能性がある。」との筆者の指摘は、理解し納得した。
 その上で、昨今の無人飛行機や無人ヘリの登場で、ABC兵器を最初に使用した者への犠牲が無くなるとしたら、トーマス・シェリングのいう「戦術・戦略の観点から核兵器と通常兵器に本質的差異はなく、その特別視は歴史的偶然の結果であり、国際慣行、非合理的信念、神話でしかない」との説明が現実味を帯びて来そうな気がした。
 やはり、戦争そのものを「人類の生存」にとって、「絶対悪」としない限り、人類そのものが危うい気がした。
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by sasakitosio | 2015-08-10 06:39 | 東京新聞を読んで | Trackback